国内初のヒラメ用エドワジエラ症不活化ワクチン
「“京都微研„マリナ−Ed」
(株)微生物化学研究所(京都微研)

 (株)微生物化学研究所(京都微研)では、ヒラメのエドワジエラ症の予防に有効な注射式ワクチン「“京都微研„マリナ−Ed」を開発し、本年5月14日より販売を開始した。
 現在、ヒラメのエドワジエラ症の治療目的で使用できる薬剤は承認されていないため、養殖現場では本病による被害の軽減が重要課題となっており、本病を発生させないことが最善の対処法であることから、ワクチンの開発が待望されてきた。
 本ワクチンはエドワジエラ・タルダM-1 G-3株の培養菌をホルマリンで不活化し、アジュバントとしてフコイダンを添加したもの。効能・効果はヒラメのエドワジエラ症の予防で、国内初のエドワジ エラ症ワクチンである。本ワクチンを2回注射することにより、少なくとも9ヵ月間持続する強い免疫が誘導される。また、フコイダンは安全なアジュバント で、注射部位に残留や癒着などの異常は観察されず、接種後の水揚げ禁止期間は、2回目注射後14日間と短く設定されている。
【成分・分量(1ボトル200mL中)】
 エドワジエラ・タルダM-1 G-3株
 不活化前生菌数:2×1011CFU以上
 フコイダン:1g
 ホルマリン:0.2mL以下
 リン酸緩衝食塩液:残量
【魚体重】約20g〜50g(初回注射時)
【水温】14℃〜25℃
【用法・用量】ヒラメの腹腔内に連続注射器を用い、0.1mLずつを2週間隔で2回注射する。
 なお、本ワクチンの詳細については、本誌2014年7月号を参照されたい。

■ 問い合わせ先
(株)微生物化学研究所(京都微研)
〒611-0041
京都府宇治市槇島町24、16番地
TEL 0774-22-4519
FAX 0774-22-4568

 


トップページへ戻る