カキで考える 〜“世界食材”の多様性〜
●世界的な冬の味覚、カキ。 “グローバルな養殖種”とも言えるが、生産・流通・消費形態の地域差も小さくない。共通点と相違点、その所以と由来から、産地・担い手毎の個性の魅力と発展余地を確かめる。
カキの魅力
食物としての重要性、生物としての面白さ
東北大学大学院農学研究科 准教授/高橋 計介
フランスのカキ養殖産地を訪ねて
白ワインと融合する「飲み物系」の美味さ
(一社)全国水産技術者協会 理事/關 哲夫
韓国のカキ養殖事情
マガキ生産量世界一も、種苗確保等に課題
韓国国立水産科学院/Mi Seon Park
オーストラリアのカキ事情2016
在来種と移入種で年産1.1万t、kg単価は日本の4倍!?
タスマニア州ホバート在住/百野 亜津子
日本のカキ需給概観
国内生産+輸入で約20万t、内食消費は微減傾向
付加価値実現への売る工夫
ネット直販、カキ小屋、卸売、加工、オーナー制
長崎県佐世保市/(株)マルモ水産
育てて採って食べさせる、複合型カキ養殖
カキ殻利用のアサリ養殖も
三重県鳥羽市浦村町/浅尾 大輔
「ケアシェル」でマガキの天然採苗も
シングルシードの確保が容易に
特集図鑑/フランス・オーストラリア・韓国のカキ生産現場
■消費地レポート
世界一のオイスターバーチェーンが拓く“あたらない”カキの生食文化
東京都中央区/(株)ゼネラル・オイスター
●ブームは一段落、深層水での完全陸上養殖と輸出も“仕込み中”
■現地レポート
地元期待の新星「唐津Qサバ」
佐賀県/唐津市水産業活性化支援センター
●産官学連携の完全養殖、活イカと並ぶ名物へ!
■現地レポート
「境港サーモン」で沖合養殖システム実証試験
●新日鉄住金エンジニアリングと弓ヶ浜水産が12月から
■新技術
魚類の脂質含量を短期間の飼料投与で調節する技術
〜養殖魚の脂乗りを約1週間でコントロール〜
吉永 葉月・潮 秀樹・佐藤 秀一
■Pick up
全海水、経営安定対策の拡充を要望
予算要求をめぐる自民党「養殖漁業懇話会」開催
■トピック
「第11回ACN懇話会in佐世保」開催
閉鎖循環飼育やヒラメ疾病に関する最新情報を交換
■連載 内水面漁業の未来は明るいか(58)
風評被害の根絶に挑む(1)
〜神通川はかつて本当に死の川だったのか?〜
富山県農林水産総合技術センター水産研究所/田子 泰彦
■連載 栄養学から見た魚食と健康(3)
旬の魚は栄養学的にも「おいしい」?!
女子栄養大学栄養学部 教授/川端 輝江
■トピック
魚食の重要性を医療現場から指摘
DHA・EPA協議会第18回公開講演会
■連載 季節の献立帳(119)〜次世代に伝えたい魚の定番料理〜
烏賊と里芋の旨煮
料理研究家/田口 道子
■鮮魚・活魚市況
■沿岸環境の再生と機能回復(70)
ヨーロッパで沿岸環境の再生を考える
─河口域・沿岸科学の国際シンポジウムに参加して─
広島大学名誉教授/松田 治
■22世紀の水産業(221)〜第5部 「新しい」水産学と水産業〜
畜産に学ぶ養殖魚介類の種の選び方
東京大学名誉教授/高橋 正征
■ゆんたく!島暮らし(162)
沖縄のお風呂事情
(有)クロワッサンアイランド/植田 正恵
■今月の魚!なヒト
■ニュースフラッシュ
■今月の指標
【編集後記】
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