円安下の水産物貿易
〜新たな転換期の実数〜
●ロシア・ウクライナ紛争、世界的な資源高によるエネルギー危機などが生じた2022年。ドル高・円安も進んだなかで、主な水産物の輸出および輸入にはどんな動きが見られたのか。
水産物貿易をめぐる状況変化の実相
(株)APAX 代表取締役/原 亮一
拡大した“水産物の貿易赤字”
品目団体「日本養殖魚類輸出推進協会」の取組み
「ぶり」の輸出
フィレーの単価が大幅アップ
「たい」の輸出
韓国向け活魚は14%増、単価も大幅アップ
「いわし」の輸出
漁獲量の約2割がタイ国などへ
「ホタテ貝」の輸出
米国の減産と中国需要好調で大幅な伸び
サバの輸出入
輸出入ともに減少
サケマスの輸入
ウクライナ紛争以降、価格が高騰
活ヒラメの輸入
22年は26%増、国内生産の8割相当
燃油価格の推移
輸入魚粉価格の推移
訪日外国人客数
中国低調も、韓国など東アジアは復活基調
■現地レポート
養鱒経営安定化への小水力発電
静岡県富士宮市/白糸滝養魚場
●大型ニジマス生産に特化、即食型加工品も人気
■論考
アサリはなぜ回復しなかったのか?
東京海洋大学 客員教授/鳥羽 光晴
●結論のない議論の20年
■新連載 アワビ増殖技術の新展開(1)
アワビ類の生態に基づいた種苗生産技術開発1
国際農林水産業研究センター/松本 有記雄
【口絵】 初期稚貝と微細藻類の関係
■鳥害対策
DNAメタバーコーディング法の活用によるカワウ食害対策
〜糞からの食性解析が可能に〜
(地独)青森県産業技術センター内水面研究所/静 一徳
■連載 随想 海の話(5)
尖閣諸島をめぐる鈴木善幸氏の秘話
佐々木 満
■施策
陸上養殖業の届出制とは?
令和5年4月から義務化、罰則も有り
水産庁栽培養殖課
■Pick up
養殖生産数量ガイドライン、位置付けに変化
輸出比率増で不確定要素拡大
■Pick up
藻食性魚の圧力軽減への取組み例など報告
令和4年度「磯焼け対策全国協議会」
■連載 内水面漁業の未来は明るいか(134)
サケ資源の有効利用を考える(後編)
富山県農林水産総合技術センター水産研究所/田子 泰彦
■連載 水産物流通販売事業の革新を考える(48)
「BtoB」水産物電子商取引のビジネスモデル
〜フーディソン「魚ポチ」を事例に(前編)〜
東京海洋大学大学院 海洋政策文化学部門 教授/婁 小波
■魚食スコープ
和食職人育成学校の併設店が本格営業
卒業生たちが実践で腕を磨く
東京都新宿区/守破離
■連載 季節の献立帳(195)〜お魚ワンプレートで世界めぐり〜
鮭のミモザ仕立て(フランス)
料理研究家/田口 道子
■鮮魚・活魚市況
■沿岸環境の再生と機能回復(108)
30by30とは何か?
─生物多様性保全のための新目標─
広島大学名誉教授/松田 治
■22世紀の水産業(297)〜第5部 「新しい」水産学と水産業〜
海洋深層水で安全な水道水を!
東京大学名誉教授/高橋 正征
■エッセイ 自然・魚・漁労(55)
サバ缶“販売休止”の衝撃と予兆
豊海おさかなミュージアム名誉館長/石井 元
■ゆんたく!島暮らし(238)
海幸イソハマグリ
(有)クロワッサンアイランド/植田 正恵
■今月の魚!なヒト
■ニュースフラッシュ
■今月の指標
■2021年(令和3年)海面養殖業都道府県別収穫量
【編集後記】
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