水産育種の最前線
〜“切り札”の技術開発と実装化〜
●「成長産業化」の掛け声が空しいほど、国内魚類養殖の目下の経営環境は厳しい。世界的な原材料高などに伴う生産原価の大幅アップが主因であり、窮状打開への“頼みの綱”として、「育種」への期待が高まっている。その技術開発はどのように進み、どれほどの効果が得られるようになっているのか? 実用の鍵は?
養殖魚の育種に関する基礎知識
育種技術とその周辺技術
福井県立大学海洋生物資源学部 先端増養殖科学科 教授/奥澤 公一
日本の水産育種は世界トップクラスに成り得る!
米ジョージア大の鶴田彰吾博士が特別講演
近畿大学水産研究所による水産育種研究の歩みと実用性
近畿大学水産研究所 所長・特任教授/升間 主計
養殖魚におけるゲノム選抜育種法
その理論と実践
東京大学大学院農学生命科学研究科 附属水産実験所 助教/細谷 将
ニッスイグループにおけるブリ育種の取り組みと今後の展望
(株)ニッスイ中央研究所大分海洋研究センター長/森島 輝
MAS育種法の利用例と展望
ゲノミックセレクションとの併用も
東京海洋大学 海洋生物資源学部門 教授/坂本 崇
水産研究・教育機構による育種研究と実装化の取組み
水産研究・教育機構 水産技術研究所 育種部長/正岡 哲治
「水産分野における優良系統の保護等に関するガイドライン」等について
水産庁栽培養殖課
[生産者アンケート]
養殖現場の育種に対するニーズ
【特集図鑑】
水産育種の成果例
■現地レポート
タイド&ディープ方式で育てる三倍体マガキ
大分県国東市/Ostra株式会社・くにさき漁業合同会社
●新ブランド「Ostra Kunisaki」、7月末まで供給可能
■現地レポート
石垣島の近海マグロ延縄漁船同乗記
(有)フーズシステムクリエイター 代表取締役/佃 朋紀
●「萌丸」の3泊4日操業
■連載 持続可能な養魚飼料への開発研究(3)(最終回)
新しい視点からの養殖飼料開発
水産研究・教育機構 水産技術研究所 養殖部門 生理機能部 飼餌料グループ/奥 宏海・松成 宏之
■Pick up
持続可能な養殖生産への最大手の取組み紹介
「TSSS2023」でトークセッション
■連載 内水面漁業の未来は明るいか(143)
川の生命線は水源地 その6
富山県農林水産総合技術センター水産研究所 所長/田子 泰彦
■連載 改正卸売市場法と水産市場(5)
市場間格差拡大と改正卸売市場法
卸売市場政策研究所 代表/細川 允史
■Pick up
東信水産の「青森フェア」大盛況
3首長がトップセールス、大間マグロの解体即売も
■連載 季節の献立帳(204)?お魚ワンプレートで世界めぐり?
オープンサンドイッチ3種(デンマーク)
料理研究家/田口 道子
■鮮魚・活魚市況
■22世紀の水産業(306)?第5部 「新しい」水産学と水産業?
海洋深層水の生まれる仕組み
東京大学名誉教授/高橋 正征
■エッセイ 自然・魚・漁労(64)
水産物貿易の相手国と依存度
豊海おさかなミュージアム名誉館長/石井 元
■ゆんたく!島暮らし(247)
「不思議」との遭遇
(有)クロワッサンアイランド/植田 正恵
■今月の魚!なヒト
■ニュースフラッシュ
■今月の指標
【編集後記】
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