漁業・養殖業における食害対策
〜生産物を守る技術開発最前線〜
●野生動物による食害は、生産者にとって経済的にも精神的にも痛手となる。磯焼けにも、植食性魚類やウニによる食害が大きく影響し、海水温の上昇で食圧は強まっているとされる。食害種それぞれの生態などを踏まえた「防御」や「除去」の技術開発とその効果、課題などを紹介する。
食マガキ養殖における食害・防汚対策
無薬剤型防汚塗料の活用
(株)二枚貝養殖研究所 代表取締役/鬼木 浩
兵庫県のノリ養殖における食害の実態と対策
兵庫県立農林水産技術総合センター水産技術センター 主任研究員/高倉 良太
兵庫県立農林水産技術総合センター水産技術センター 研究員/梶原 慧太郎
三河湾におけるアサリの食害と対策
生分解性網袋による保護技術の開発
愛知県農業水産局 課長補佐/日比野 学
愛知県水産試験場 主任/稲葉 博之
ティビーアール(株) 部長代理/山下 修
藻場の回復を目指した植食性魚類の除去対策
敵を知り、己を知れば…
(国研)水産研究・教育機構 水産技術研究所 温帯浅海域第2グループ 主任研究員/門田 立
ウニ類の除去による藻場再生活動の効果と課題
三重県尾鷲市早田浦の事例から
尾鷲市役所水産農林課 主任(水産技師)/石川 達也
伊豆東岸沖漁場におけるキンメダイ漁のサメ被害と対策
静岡県水産・海洋技術研究所 伊豆分場/松浦 玲子
養鱒場での熊害対策
内水面漁業・養殖業におけるカワウ対策
(国研)水産研究・教育機構 水産技術研究所 環境・応用部門内水面グループ 主任研究員/坪井 潤一
特集コラム/養殖エコラベルが求めるサメ・海獣対策
【商品・サービス情報】
・無薬剤型防汚塗料「セイフティシリーズ」(バッセル化学(株))
・国産熊スプレー 「熊一目散®」(バイオ科学(株))
【特集図鑑】生産物を食害から守る技術開発
■現地レポート
フィレー主体に年間40万尾の加工体制に
鹿児島県/鹿屋市漁業協同組合 加工場
●管内生産はカンパチからブリヒラへの部分転換も
■Focus
注目の新養殖魚種センネンダイ
錦江湾と愛南町で若手生産者が育成中
●高水温に強く、白身で上品な旨み
■消費地レポート
公務員研究職から海鮮居酒屋店主へ
神奈川県平塚市/「あじさと」店主・臼井 一茂
●魚の栄養と利用加工のハイスキル活かす
■防疫
ブリ属魚類のα溶血性レンサ球菌症3価不活化ワクチン
「ピシバック®注 レンサα3 oil」の特徴と有効性
共立製薬(株)ワクチン事業本部 ワクチン開発部/岡田 洸
■連載 内水面漁業の未来は明るいか(163)
「飛越七漁協河川環境保全連盟」の結成
庄川沿岸漁業協同組合連合会 代表理事会長/田子 泰彦
■連載 日本社会の変貌と流通・卸売市場の将来(6)
大正時代と卸売市場
卸売市場政策研究所 代表/細川 允史
■連載 季節の献立帳(224)?温故知新の魚料理?
穴子の旨煮
料理研究家/田口 道子
■鮮魚・活魚市況
■22世紀の水産業(326)?第5部 「新しい」水産学と水産業?
海水の農業利用
東京大学名誉教授/高橋 正征
■SDGsな未来を拓く若手研究者たち(16)
アサリ稚貝の生残を支える漁場特性とは
長崎大学大学院総合生産科学研究科 准教授/竹内 清治
■エッセイ 自然・魚・漁労(84)
豊潤の海を支える栄養塩の由来
水産・食料研究会 副会長/石井 元
■ゆんたく!島暮らし(267)
海までの距離
(有)クロワッサンアイランド/植田 正恵
■今月の魚!なヒト
■ニュースフラッシュ
■今月の指標
【編集後記】 |