マグロ天然種苗用配合飼料「ツナッコ」 林兼産業(株) |
林兼産業(株)は、マグロ天然種苗(以下、ヨコワ)用の新型配合飼料「ツナッコ」の販売を開始した。 採捕されたヨコワは、それまで生きた小魚を摂餌していたため従来の配合飼料(DPやEP)では餌付きが遅く、養殖現場では生餌(主にイカナゴ等の小魚)が 使用されている。しかし、生餌は、サイズや鮮度、栄養成分などがロットにより異なるため、安定品質のものを大量確保するのは容易でなく、給餌に際しても解 凍などの手間を要する。 今回発売された「ツナッコ」は、魚粉とオキアミを主原料にビタミンやミ ネラルを添加、独自の新製法により、柔らかく弾力のあるペレットに成形されている(写真)。このため、高い摂餌誘引能力と栄養価を持ち、採捕されたヨコワ への速やかな餌付けと活力回復(採捕ストレス軽減)が可能である。また、水中でバラケないので飼料の溶出がなく、ほぼ100%がマグロに摂餌されるため、 飼料効率がよく、環境にもやさしい。100gサイズのヨコワから給餌でき、同飼料のみで2kgまでの飼育実績があるので、労力のかかる生餌をまったく使わ ないマグロ養殖も可能になる(2kg以上になれば、同社の「ツナ・フード」に切り替えることができる)。 ■問い合わせ先 |