ヒラメ肉からクドアを20分で判定できる検査キット
「ARK Checker® IC Kudoa septempunctata  M」

アーク・リソース(株)/太平洋貿易(株)

 食中毒検査を目的として、個々のヒラメからクドア・セプテンプンクタータを簡便・迅速に判定できる検査キット「ARK Checker® IC Kudoa septempunctata  M」がアーク・リソース(株)から販売されている(販売代理店:太平洋貿易(株))。厚生労働省から自治体衛生局や保健所への通知(生食監発0427第3号)に明示されている、同寄生虫のスクリーニング検査用キットである(写真1)。
 抗原抗体反応を利用したイムノクロマトグラフィー法によるもので、検査手順は以下の通り。
(1)ヒラメ肉を10〜20mg程度採取し、キットに付属の懸濁液(チューブ内)に入れる。
(2)そのチューブを親指と人指し指で揉んで試料を潰し、満遍なく混合する。
(3)チューブの蓋をフィルターキャップに付け替え、チューブ内の試料を3滴、イムノクロマト試薬に滴下する。
(4)約15分間静置すると、陽性の場合は同試薬の「テストライン出現位置」と「コントロールライン出現位置」の両方に赤紫色のラインが現れ、陰性の場合は「コントロールライン出現位置」にのみ赤紫色ラインが現れる(写真2)。
 したがって、サンプル調整から20分以内に判定ができ、大掛かりな分析装置は不要。そして、ヒラメ1gあたり105個以上の胞子を検出できること、ヒラメに寄生する他のクドア属粘液胞子虫(K. lateolabracis 、K. thyrsites)を検出しないことが、日韓の研究機関により確認されている。
 1キット(10テスト入/梱包)で、定価 2万8000円(税別・1キットのみは送料が必要)。別売のヒラメ肉サンプリング用インジェクター(10本入り、9000円)もある。太平洋貿易(株)のWebサイトで検査手順の動画を見ることができる。

■製造・発売元
アーク・リソース(株)
TEL 0964-46-3773

■販売代理店
太平洋貿易(株)
〒812-0018
福岡市博多区住吉2-11-11  PTCビル
フリーダイヤル 0120-39-3138
FAX 092-283-5004


写真1 検査キット(1テスト分
上左:フィルターキャップ、上右:懸濁液入りチューブ、下:イムノクロマト試薬



写真2 試験後の判定結果


 
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