日清丸紅飼料(株)ではこのほど、「生産情報公表養殖魚のJAS規格」（「養殖魚JAS」）に対応した養殖魚トレーサビリティーソフト「魚歴」を開発した。2007年度中に予定されている養殖魚JASの制定に合わせて、本格販売を開始する意向だ。

　「魚歴」の主な特徴は以下の通り。

(1)養殖生産者の視点から開発
　養殖業者の生産物販売を支援することを目的に開発したソフトで、魚類養殖における稚魚導入（または種苗生産）から出荷までの情報を管理し、公表情報を出力することができる。

(2)「養殖魚JAS」に対応
　養殖魚JASにおいては、養殖業者等の氏名や名称はもとより、種苗の種類、給餌した飼料の種類、使用した動物用医薬品、等々を公表する必要があるが、これらの情報を「魚歴」で管理し、出荷時には公表情報として出力することが可能。

(3)Web版ソフト
　ユーザーは、コンピュータにソフトをインストールするのではなく、インターネットを通じてサーバーに接続し、「魚歴」を利用する。そのため、(1)イン ターネットに接続できればどこでも使用可能、(2)常に最新の機能が利用可能、(3)データのバックアップが万全、(4)水産用医薬品の使用基準などを常 に最新情報にアップデート、等の利点が生まれる。

(4)入力作業の効率化
　魚類養殖現場の様々な状況に対応できるよう、特に日次処理作業では複数の入力方法から選択できたり、入力を簡素化できたりといった工夫が凝らされている。

(5)様々な帳票の出力
　生産情報の他にも、(1)生産履歴申告書、(2)棚卸明細書、(3)休薬チェックリスト、(4)薬品使用明細書、等々の帳票を出力することができる。

(6)生産管理機能
　日々入力したデータは生産情報の公表のためだけではなく、あらかじめ用意された形式の帳票として出力したり、給餌などの作業データを表計算ソフトに取り込んでグラフ化するなど、生産管理に活用することができる。

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