25年以上にわたる海洋生物の研究を通じて、二枚貝種苗の生産・販売で定評を確立している(株)WDB環境バイオ研究所では、例年通り、今夏〜今秋にかけてマガキとイワガキ種苗を供給する(下表)。東日本大震災の影響でカキ種苗の供給量が少なく、また、海外ではカキヘルペスウイルス病が猛威を振るっている中で、同社の健苗に対する需要はますます高まりそうだ。
同社による種苗生産の特徴は次の通り。
(1)餌料となる藻類の大量培養施設を自社内に持ち、滅菌海水を利用して生産するため、クリーンな種苗の提供が可能。
(2)近海には二枚貝の大規模養殖場がないため、カキヘルペスウィルス等の病原体の混入リスクも極めて低い。
(3)人工採苗の利点を活かし、水温コントロール設備で親貝の成熟度をコントロールするため、種苗納品時期をニーズに合わせて調整することができる。
(4)広く養殖に用いられているホタテ殻に付着した稚貝の他、商品価値の高いシングルシード種苗の生産・販売も実施。
(5)親貝は成長の速い群を選抜して使用。
(6)稚貝は浮遊幼生期に成長の速いもののみを残し、成長の遅いものを徹底して排除。
なお同社では、アカガイ、ヒオウギガイ、食用アコヤガイなどの種苗も生産・販売している。
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マガキ
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イワガキ
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親貝産地
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・宮城
・広島
・自家継代種
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・広島
・岩手
・自家継代種
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稚貝サイズ
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5mm以上
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5mm以上
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納品時期
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7月〜11月
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8月〜11月
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納品形状
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・ホタテ殻
・シングルシード
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・ホタテ殻
・シングルシード
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■問い合わせ先
(株)WDB環境バイオ研究所
〒779-2307
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