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号数
特集の内容
2024年10月号 【特集】選別・仕分けの効率化〜現場起点の創意工夫〜
●水揚げした魚介類の選り分けは、価値形成の要である。反面、その作業は煩雑で多くの人手を必要としてきた。しかし、産地においても人口減・高齢化が進み、荷捌き作業は外国人技能実習制度等の対象外。省人・省力化などの工夫が切に求められている。注目事例を拾う。
2024年9月号 【特集】魚の物流2024〜新ルールと対応のヒント〜
●今年4月から運送業の残業規制が強化され、これまで時間外労働で運んでいた荷が運べなくなると危惧されている。実際、「関東おっかけ」ができなくなった九州の産地市場もある。この問題に対する水産業界関係者らの現時点での認識や対応を知る。また、調理済の鮮魚を家庭等まで届ける業態の一つである、宅配寿司のシステムや商品開発にもフォーカスを当てる。
2024年8月号 【特集】ジャパニーズ・トラウトの伸び代〜遺伝的多様性と飼養管理の新技術〜
●マス類養殖には、高成長性選抜などが進んだ輸入卵を用いることもできるが、日本の環境との相性や都度のコストの問題もある。国内現存のサケマス資源による養殖の生産性や経済性を高めるための注目の研究成果や取組み例を紹介する。
2024年7月号 【特集】藻類“新時代”〜高まる価値と生産イノベーション〜
●食用のみならず工業原料等としても重要な藻類。代替タンパク質やバイオプラスチック、燃料としての利用も期待されているが、やはり温暖化の影響か、馴染みの大型藻類などでは不漁が顕在化し、陸上養殖も行われるように。他方、海藻草は海洋生態系の炭素固定能(ブルーカーボン)にも密接に関わっており、藻場の維持・回復は重要な社会課題となっている。
2024年6月号 【特集】水産DXの現在地と課題〜“デジタル変革”の必要性と実効性〜
●農水省による「農業DX構想」は、「ロホ゛ット、AI、IoT等の技術の現場実装を強力に進めることによりテ゛ータを活用した生産効率の高い営農を実行しつつ、消費者の需要をテ゛ータて゛捉え、消費者か゛価値を実感て゛きるような形て゛農産物や食品を提供していく農業への変革を実現」していこうとするもの。一方、「スマート水産業」は、端的にはICT・AIやロボットなどの「スマート技術」を取り入れた水産業を指すが、目的地は同じであろう。その見地から“デジタル変革”の必要性を確認し、注目事例に学び、課題を考える。
2024年5月号 【特集】養殖魚の動物福祉を考える〜“幸せな暮らし”と生産性の相関〜
●家畜生産では動物福祉(Animal Welfare)の意識が高まり、農水省も「アニマルウェルフェアに関する飼養管理指針」を策定している。養殖魚介類の生産者はこの課題をどのように捉えるべきなのだろうか? 認証制度における扱いは?
2024年4月号 【特集】続・水福連携〜新たな価値の創出〜
●数年前は新語に近かった「水福連携」も耳にする機会が増え、新たな事例も散見されるようになった。地域の活性化など、就労機会と労働力の交換にとどまらないその効果、波及効果を事例から考える。
2024年3月号 【特集】水産物輸出入の近況〜輸出金額1%増の中身〜
●ALPS処理水放出を口実とした中国の日本産水産物輸入停止、国内外でのコロナ禍の収束、円安などの影響は? オールジャパン・プロモーションの手応えは?
2024年2月号 【特集】飼料・エネルギー代の抑制策再点検〜資材高騰下のコスト管理〜
●世界的な原料事情や円安などから、生産コストの大宗を占める飼餌料の価格、重油価格、電気料金も過去最高水準となっている。その影響緩和のために自らできることは?
2024年1月号 【特集】新たな水揚げ魚種を活かす〜需要開拓は足元から〜
●世界の海で異変が相次いでいる。国内でも「獲れる魚が変わった!」という産地が続出している。海の異変への実効ある緩和策・適応策が求められるなか、“新たな地域資源”をどう利用するかも重要課題だ。
2023年12月号 【特集】水産育種の最前線〜“切り札”の技術開発と実装化〜
●「成長産業化」の掛け声が空しいほど、国内魚類養殖の目下の経営環境は厳しい。世界的な原材料高などに伴う生産原価の大幅アップが主因であり、窮状打開への“頼みの綱”として、「育種」への期待が高まっている。その技術開発はどのように進み、どれほどの効果が得られるようになっているのか? 実用の鍵は?
2023年11月号 【特集】海洋深層水利用の現況と展望〜有用無尽のポテンシャル〜
●様々な特長を有する海洋深層水は、冷熱や富栄養などをカスケード利用でき、立地によっては発電も可能のため、産業や地域振興への大きな効果が期待できる。魚介類へのストレス低減効果も明らかにされた。そのメリットを水産業での利用例で確認する。
2023年10月号 【特別座談会】アユ養殖の現状と未来〜香魚の真価を見つめ直す〜
●初夏の到来を告げる食材として、また遊漁の対象としても広く知られるアユ。バブル崩壊以降その消費量は減り続けてきたが、今シーズンの卸売市場価格等は近年の水準を大幅に上回って推移している。その背景は? 原材料高騰の影響と対応は? 今後のマーケティングのポイントは? 第一線で活躍中の養鮎家5人が論じ合う。
2023年9月号 【特集】水産物トレーサビリティの現在地〜不変要素と新たな取組み〜
●2001年秋のBSE国内発生などを受け、農林水産省は“「食卓から農場へ」顔の見える関係の構築”を掲げ、2003年度から養殖水産物にも履歴情報管理システムの導入が図られた。以来20年、生産・流通履歴に関するニーズの現状や当該情報管理・開示の仕組みの課題は?
2023年8月号 【特集】再生可能エネルギーと水産業〜「協調・共生」への要件〜
●化石燃料から再生可能エネルギーへの転換が叫ばれるなか、注目度の高い洋上風力発電事業では、漁業との協調・共生の関係構築が大前提となっている。そのポイントとともに、様々な海洋エネルギー開発の現状を整理する。内水面養殖での小水力発電の導入事例も紹介する。
2023年7月号 【特集】養魚経営安定化策の再考〜想定外への対応〜
●ブリ類やマダイの輸出拡大・大幅増産が国策とされるなか、世界的な資源高や円安等から飼料をはじめとする生産資材が空前の高値となっている。既存のセーフティーネットで凌げるのか?
2023年6月号 【特集】水産物販売の新たな扉〜業界外からの異色の取り組み〜
●買い物難民、よそ者、週末料理人×プレゼンマスターが始めた魚介類販売のユニークな業態と需要創出の事例を紹介する。
2023年5月号 【特集】超音波の水産利用の拡大〜接近戦でも異能〜
●濁りや照度の影響をほとんど受けず、海中を可視化できる超音波。その波動とエネルギーの“能動的に獲るための魚群探知”以外の用途とパフォーマンスに注目する。
2023年4月号 【特集】大衆魚の資源と利用の現状〜“魚食の主軸”に異状あり〜
●“庶民の味方”として親しまれてきた魚種において、水揚量の激減、来遊海域や盛漁期の移行などを度々耳にするようになった。マイワシ、マアジ、マサバ、サンマ、スルメイカ、サケ、そしてブリについて、資源と漁獲の推移、その変動要因、利用の現状などを整理する。
2023年3月号 【特集】円安下の水産物貿易〜新たな転換期の実数〜
●ロシア・ウクライナ紛争、世界的な資源高によるエネルギー危機などが生じた2022年。ドル高・円安も進んだなかで、主な水産物の輸出および輸入にはどんな動きが見られたのか。
2023年2月号 【特別座談会】激動期の養鱒経営〜逆風と追い風の狭間の活路〜
●新型コロナ騒動が始まって3年。養殖マス類の需要と供給はどのように変化してきたのか?ウクライナ危機等に伴う原材料価格や物流費の高騰の影響は? 他方、国内各地の海面やRASでのサーモン養殖熱の高まりで予想されるスモルト需要増などへの対応は? 養鱒業界の論客たちがオンラインで論じ合う。
2023年1月号  【特集】子供と親への魚食普及〜「快」につながる体験〜
●子供時代の食体験は重要だが、価格や調理の難しさも相まって魚に触れるチャンスは減少傾向。離乳食やこども食堂、魚を活用した食育への自治体の助成などの実例から、その在り方を考える。
2022年12月号  【特集】冷凍品の新たな値打ち〜食べどきを“固める”〜
●簡便化志向、巣ごもり生活、食品ロス対策など需要面の変化と、冷凍技術・資材の進化等から、今、水産物においても冷凍品が熱い。鮮魚専門店やコンビニによる冷凍刺身・寿司、自販機販売ほかの注目事例と、家庭での冷凍・調理の秘訣を紹介する。
2022年11月号  【特集】魚眼レンズで見直すコメの価値〜多面的互恵関係〜
●小麦など輸入穀物の高騰により、価格も含めて供給が安定している国産米が見直されている。養魚飼料への利用性、稲作と水生生物との連環、付加価値生産性などについて、事例をもとに再考する。
2022年10月号 【特集】水産新時代の都道府県水試の役割〜地域資源を支え、磨く〜
●70 年ぶりの漁業法改正や成長産業化戦略などの政策転換、資源や環境保全に関する社会意識の高まりも実感される中で、地元の現業者と接しながら様々な技術開発 や調査・分析などを担ってきた都道府県の水試・水研は、今どのような課題と向き合い、どんな取り組みを行っているのか。分野別に実例から発信する。
2022年9月号 【特集】水産業・水産物の“刺さる”PR〜共感・共有・楽しさ〜
動画サイトやSNSが身近になり、個々の生産者や団体、自治体などもそれぞれの業務や生産物の特徴を自己アピールしやすくなった。情報の海に埋没せず、人々の心を掴むPRを事例から考える。
2022年8月号 【特集 I 】油脂をめぐる近況〜需給逼迫と藻類オイルの実力〜
●食用油も飼料用油脂も、そして燃油も高騰している。天候不順、コロナ禍、ロシア・ウクライナ危機などが背景とされる。水産業と関わりの深い“既存油種”の需給とともに、近年話題の藻類由来油脂の有用性や社会実装に向けた課題を確認する。

【特集 II 】魚粉・生餌需給の近況
●養魚用配合飼料の主なタンパク源である魚粉の需給と価格、あわせて冷凍餌料のそれについても確認する。
2022年7月号 【特集】絶食の効用〜代謝モードのスイッチ〜
給餌養殖で敢えて「餌止め」を行うことによる成長や生残、品質などへのプラス効果、その機序に関する最新の知見を紹介する。
2022年6月号 【特集】スポーツと魚食〜筋力増強・疲労回復〜
近年、スポーツ分野で魚食に注目が集まっている。その理由やアスリートのベストパフォーマンスを引き出す食べ方について、識者が解説する。
2022年5月号 【特集】水産加工の生産性向上〜仕組みの工夫〜
傷みやすい素材である魚介類の利用性を高める加工事業。人手不足が顕在化するなかで、製造ラインの能力アップや付加価値獲得を如何にして実現するか。注目事例を拾う。
2022年4月号 【特集】水産エコラベルの現在地〜認証普及度と実効性〜
東京オリンピック・パラリンピックの食材調達基準を睨んで関心が高まった“水産資源の持続的利用の証”。そのための各種ツールは、催事の後、どのように機能しているのだろうか。
2022年3月号 【特集】この2年の水産物輸出入〜数字で見る変化の有無〜
COVID-19対策としてヒトの往来が制限され、コンテナ逼迫など物流にも異変が生じたこの2年間。主要魚介類の国際取引にはどのような動きがあったのか。
2022年2月号 【特集】水産資材の省石油&リサイクル〜負のインパクトを圧縮〜
社会の持続性や生態系保全等の観点から、石油・プラスチックの利用低減が強く求められるようになった。水産物の生産・流通現場でそれを実践するための技術開発や新たな取り組みに注目する。
2022年1月号 【特集】魚の域産域消〜細やかに集め届ける〜
地元に加え、近隣の都市部や海なし地域に、獲れたての魚介類を低フットプリントで届ける工夫を紹介する。
2021年12月号 【特集】魚の食べ方 新境地〜新たな味わい、手軽さ、楽しさ〜
新 型コロナ下で、家庭での魚食が増えている。水産白書によれば、2020年の1世帯当たりの鮮魚購入量は前年比4%増の23.9kg、02年以来18年ぶり の増加。外食支出が減った反動も要因と見られる。この芽を伸ばす、新たな魚の食べ方・調理法やそのための器具などを紹介する。
2021年11月号 【特集】養殖魚の重要疾病対策 2021〜生産性向上への再確認〜
種苗導入から収獲までの「歩留り」は、需要者への安定供給、生産者自身の安定経営に直結する。主要養殖魚における重要疾病とその被害抑止・軽減のためにできること、行うべきことを確かめる。
2021年10月号 【特集】地魚と消費地を結ぶ新たな仕組み〜デジタルとアナログで繋ぐ〜
津々浦々の漁港に揚がる地魚を、消費地は知らず、ゆえに食べられない。その解決を図るスタートアップ企業の挑戦と、関連情報を紹介する。
2021年9月号 【特集】コロナ渦中の原料事情〜人的要因と気候的要因〜
COVID-19の世界的蔓延とその対策から、我々の生活様式・消費行動は一変した。それと共に、様々なモノやサービスの価格変動も感じられる。漁業・養殖業に密接に関わる原材料等の需給の現況を確かめる。
2021年8月号 【特集】価値を高める! 収獲後の一工夫〜品質向上への“詰め”〜
食材としての魚介類の鮮度や品質には、漁場から水揚げした後の取り扱いも大きく影響する。消費地へ送り出すまでのその急所を踏まえた、新たな技術や組み立て、試みを拾う。
2021年7月号 【特集】貨客混載で鮮魚を運ぶ!〜速さとコストの“相乗り”効果〜
CO2排出削減、ドライバー不足などを背景に、トラック依存の緩和を模索する物流業界。その切り札の一つ、旅客輸送との“相乗り”は、鮮魚にとってもメリットが多い。先進事例を紹介する。
2021年6月号 【特集】生産性を高める新たな組み合わせ〜意外な相性の妙〜
カキ筏にイソギンチャク、コンブ増殖にウニ殻、養魚飼料に酒粕など、主目的とする水産物の収穫量や付加価値の向上をもたらす、ユニークな“合わせ技”に注目する。
2021年5月号 【特集】コロナ渦中の水産物流通〜変わったこと・変わらないこと〜
外食規制や“巣ごもり需要”、国の補助事業などは、魚介類とその加工品の小売シーンや中間流通等にどのような影響をもたらしているのか。豚肉との対比も試みる。
2021年4月号 【特集】コロナ渦中の魚食普及〜繋ぐ・届ける・楽しむ〜
新たな生活様式は、一過性でなく当面続く。コロナ禍でも(だからこそ)有効だったり、コロナ後にもつながり得る魚食普及の試みを取り上げる。
2021年3月号 【特集】“代替手段”の発展性〜窮策とブレイクスルー〜
代替技術や代替原料は、従来のやり方に問題が生じたときなどに見出されるが、電球→蛍光灯→LEDのように新たな機能や市場を獲得する例もある。養殖生産や水産食品加工に関わる、気になる置換・補完技術の現状と今後の可能性を確かめる。
2021年2月号 【特集】水産分野のアップサイクル技術〜埋もれる宝を磨く〜
加工残滓や未利用魚、廃漁網などに価値を付加して商品化する、新たな技術に注目する。
2021年1月号 【特集】水産現場の“使えるアプリ”考〜一次機能と経営効果〜
今や百花繚乱のアプリケーション・ソフトウェア。養殖漁場や釣り場等で利用できるよう開発されたそれらの仕組みと働き、操作性、拡張性、波及効果などを確かめる。
2020年12月号 【特集】魚食と健康〜QOLを高める〜
●既知の血液サラサラや記憶力向上のほかにも、幅広い分野で魚食の効能が知られるようになった。人類の繁栄に果たした役割や、視力、睡眠、筋力への寄与など、最近の知見を取り上げる。
2020年11月号 【特集】ワクチン以外の魚病対策再確認〜侵入防止と健全性維持〜
●ヒトの世界では今、ワクチンや特効薬が未開発のCOVID-19対策として「3密」回避が求められている。未だ切り札のない感染症は養魚の世界にもある。そこで行うべきこと、できることを確かめる。
2020年10月号 【Zoom座談会】コロナ騒動下の養鱒経営〜懸案事項と新たな課題〜
● 新型コロナウイルス(COVID-19)という予期しない感染症が出現し、世界中で前例のない規模で経済が縮小している。その影響は、我が国の養鱒業界に も及んでいるはず。コロナ禍による養殖マス類の需給への影響、養鱒業界の従前からの課題等を経営者の視座で整理し、対策と未来像を議論する。
2020年9月号 【特集】巣ごもり時節の魚食喚起策〜「易さ」を磨け!〜
●「三密」対策などに伴い、外食機会が減り、内食機会が増える展開に。飲食店等の営業・利用抑制は世界的なものゆえ、“養殖業成長産業化”の要であるブリ輸出も急減速している。改めて重要な、家庭での魚食機会や魚食量を実質的に底上げするには?
2020年8月号 【特集】「漁港ストック」の有効利用〜機能集約と適所適材〜
●全国には2800以上の漁港が存在するという。それらの機能の再編・集約化も進むなか、漁港施設の占用や貸付に関する規制緩和が昨年4月になされ、増養殖や賑わいの場としての利用拡大が期待されている。実行に際しての留意点を整理し、注目事例を紹介する。
2020年7月号 【特集】気候変動と水産業2020〜「適応策」と「緩和策」〜
● 頻発する気候変動の影響に対応すべく、2018年に「気候変動適応法」が公布・施行され、国の“適応計画”も策定された。今年度は第2次気候影響評価が進 められている。漁業・養殖業現場における水温上昇等への「適応策」の具体例、「緩和策」としての沿岸生態系よるCO2吸収効果、それぞれの課題等を紹介す る。
2020年6月号 【特集】可視化の注目株と真価〜“見える”をどう活かす〜
●業務効率化などに寄与するとされる「可視化」「見える化」。情報技術の発展で可能な領域は広がったが、それ自体が目的ではない。漁家の生産・品質・経営管理の観点から注視されるツールと、それぞれの具体的機能、波及効果、意義を確認する。
2020年5月号 【特集 I 】水福連携〜相互理解が育む協働〜
●水産業の担い手不足・高齢化対策と、障害者等の就労・自立をつなぐ水福連携。緒に就いたばかりだが、すでに掛け算的な波及効果も見られる。先行事例を紹介する。

【特集 II 】「新型コロナ」禍中の内食・中食・外食
●新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行、その対策としての外出や飲食営業の自粛要請などが、庶民の「食」にどんな影響をもたらしているのか?提供者側の変化・工夫は? 5月上旬までの展開を専門家が整理。
2020年4月号 【特集】魚の食べ頃の新潮流〜熟成の科学〜
●工夫を凝らしたエイジングにより、衛生確保しながら滋味を増し、付加価値向上と食品ロス軽減も狙う取り組みが増えている。その実例と機序を紹介する。
2020年3月号 【特集】水産エコラベルの価値再考〜求められる選択肢〜
●日本生まれのMELが、FAOガイドラインに準拠した漁業・養殖認証制度である、と国際的に認められた。エコラベルのあり方や実用上の課題について、消費者の視点も交えて改めて吟味する。
2020年2月号 【特集】サケマス需給の再点検〜増減の分布とその要因〜
●昨今の“サーモン養殖熱"の背景にもなっている、各種天然・養殖サケマスの全球的な供給・消費動向と周辺環境を俯瞰し、今後を占う。
2020年1月号 【特集】予測と用意の科学〜不確実性にどう向き合うか〜
●気象、資源量、遺伝、消費行動など、水産物の需給をも左右する複雑系の解析・予測技術と産業利用の仕方を例示する。
2019年12月号 【特集】生簀の下はどうなってる?〜自己管理の勘所〜
●養殖漁場の海底質がヘドロ化すると、DOの低下、硫化水素の発生、そして病原菌や赤潮シストの温床ともなる。「漁場改善計画」の指標でもある底質の保全に向け、生産者自身ができること、行うべきことは?
2019年11月号 【特集】養魚のエサをめぐる近況〜「生産物」のエンゲル係数〜
●給餌養殖でコストの最大部分を占めるエサ代。実用配合飼料の魚粉依存度、魚粉・魚油の国際的な需給バランス、「生餌」資源における食用との競合などの“今”を確認する。
2019年10月号 【特集】人工種苗の今日的価値と課題〜“適性を磨く”管理〜
●生産効率のみならず、天然資源への負荷や寄生虫リスク軽減の観点からも、水産有用種の人工種苗が求められる場面が増えている。一方、用途によっては遺伝的多様性等への懸念も。その長所と発展余地、要改善点などを確認する。
2019年9月号 【特集】「魚あら」の新たな価値〜埋もれた宝の磨き方〜
●フィレー加工残渣や貝殻などのユニークな活用例から、各種魚介類の“商品歩留り”向上策と、それらを実践するための多方面との連携を考える。
2019年8月号 【特集】水産物輸出の伏流〜新たな商機とその周辺〜
●2018年の水産物輸出額は前年比10%増の3031億円に及んだが、人口動態などに基づく内需の漸減予想もあり、さらなる外需拡大が期待されている。“新興株”や、主軸品目における注目の動きを拾う。
2019年7月号 【特集】令和の魚食を占う〜価値をつなぐ連携と分担〜
●「獲れば売れた」昭和から「魚離れ」の平成へ、大きく様変わりした水産物の需給。その変化の実相を、消費者、流通、小売・外食の視点から振り返り、新時代の魚食スタイルと求められる供給のあり方を探る。
2019年6月号 【特集】沿岸水産業の鳥害対策〜食い止める手立て〜
●鳥類による食害や糞害は、沿岸のノリ養殖、エビ養殖、魚類養殖、アサリ漁、魚市場等でも悩みの種。その被害状況、対策と課題を整理するとともに、水鳥の生態系機能についても考える。
2019年5月号 【特集】チョウザメ養殖の成算〜高付加価値実現の魅力と課題〜
●国内各地から伝えられる地域起こしや新規事業としての参入例。中国での大増産も聞こえてくる。キャビアが得られるようになるまでの長いタイムラグ、雄魚の販路確保などの問題は克服されたのか?
2019年4月号 【特集】水産資源と漁業管理をめぐる真否〜目標と手段の妥当性〜
●「日本だけが漁獲減」は本当か? アウトプット管理の具体的手法とその合理性・実効性は?…、直近のデータや知見も吟味し、新漁業法下の我が国漁業の進路を考える。
2019年3月号 【特集】水産物流通、節目の胎動〜拠点機能の再構築〜
●平成最後の1年は、卸売市場法改正にHACCP義務化決定、そして築地市場の豊洲移転と、水産物の流通・販売に係る大事が相次いだ。転機に際しての産地〜消費地の注目の取り組みを拾う。
2019年2月号 【特集】水産業の静脈を考える〜“魚版3R”最前線〜
● 水産物も継続的に生産・利用していけば、漁具等で破損したり寿命を迎えるものも生じる。漁獲物や養殖生産物もその全部を食せるわけではない。つまり様々な “不要物”が派生・散在・蓄積してくる。それらへの対処(リデュース、リユース、リサイクル)抜きに「持続的発展」は叶わない。
2019年1月号 【特集】漁業・漁村を応援する若者&よそ者たち〜異分野・自発性・共感〜
●漁村外の若者らが、得意分野を生かし、漁業・漁村を自発的に応援する事例が増えてきた。その発想・技術は多くの人を惹き付け、彼ら自身を活かす道にもつながっている。
2018年12月号 【特集】ナマズ&ティラピアの足音〜世界的量産魚の攻勢〜
●グローバル化が進む大衆魚市場で勢力拡大する両魚種。その優れた生産性や日本での流通状況を確認すると共に、飼料による養殖魚の品質制御の余地を実例に学ぶ。
2018年11月号 【特集】昨今サバ事情〜需給国際化の合理と非合理〜
●資源も用途も流通・消費形態も多様なサバ類。サバ缶ブームとされる今、マサバ・ゴマサバ・タイセイヨウサバ、国内生産・輸入・輸出・在庫、天然・養殖、活・生鮮・冷凍・加工・飼肥料…を改めて概括する。
2018年10月号 【特集】中国の水産と食の新断面〜「中高速成長」下の注目事象〜
●日中平和友好条約締結40周年の今年、改革開放40周年でもある中国では、「小康社会」(ややゆとりのある社会)の全面達成、量から質へ・製造から創造へ の転換が目指されている。巨大海面養殖生簀の登場や生鮮食品流通の激変など、本誌の重点領域ながらこれまで取り上げてこなかった事項や新たな動きを拾う。
2018年9月号 【特集】水産現場の人手不足対策〜効率化・機械化・人づくり〜
●漁業・養殖業そして水産加工業、さらには小売の現場でも顕在化する人手不足。その背景と今後の見通しを整理し、実例を交えて短期〜長期の対応策を考える。
2018年8月号 【特集】水産政策改革案への異見と懸念〜地元不在〜
●水産庁による漁業制度の改訂案「水産政策の改革について」が、この6月、政府の「農林水産業・地域の活力創造プラン」「骨太方針2018」に盛り込まれ、 法制化に向けた作業が始まる様相である。「漁業の成長産業化」の一環と考えられる同案の特徴と問題点、関係者がなすべきことを論じる。
2018年7月号 【特集】“非定番魚種”の伸びしろ〜個性を見つめ直す〜
●種の多様性も魚食の魅力と考えられ、養殖魚においても多魚種化による総需要拡大が図られてきた。しかし、食卓に登場する水産物の顔ぶれはむしろ画一化し、 「その他」の出番は減った感がある。“量販店等で定番となっている以外の魚種”の消費・流通をめぐる近況と課題を確認する。
2018年6月号 【特集】魚の美味しさ再考〜うま味を増やす〜
●鮮度を指標にすると、魚介類の価値は経時的に目減りする一方。だが、うま味に着目すれば、水揚げ後の増幅も可能となる。そのうま味、そしてトータルな美味しさを高める技術と取り組み例を紹介する。
2018年5月号 【特集】漁業経営セーフティーネットの再確認〜対症療法から体質改善へ〜
●台風や豪雨頻発などの気候変動に加え、海外市場開拓や6次産業化など「攻めの経営」に伴う新たなリスクも生じている。既存の“安全網”を点検し、真に持続的な漁業経営を実現するための制度的課題を考える。
2018年4月号 【特集】鮮魚出荷の工程再点検〜SASHIMI GRADEの合理的実現〜
● “HACCP義務化”の流れが示すように、食品衛生管理の要件も見直される。「刺身でも食べられる」高品質を保持するための、漁獲物の扱い方を改めて整理する。
2018年3月号 【特集】生食サケマス増産の鍵〜防疫・銀毛・成熟〜
● 国内海面サーモン養殖の推進が打ち出された。刺身・寿司ネタなどの生食市場における輸入サーモンからのシェア奪取が着眼点だが、内水面各地の“スペシャル トラウト”との共栄も求められる。短日繁殖の遡河回遊魚ゆえの技術的課題も少なくない。そのポイントを整理し、生産性向上への取り組み例を紹介する。
2018年2月号 【特集】水産エコラベルを考える〜大義と妥当性〜
● 持続可能な漁業や養殖業を認証する制度のロゴタイプである“水産エコラベル”。東京オリンピック・パラリンピックの食材調達基準との関わりなどから、国内 でも関心が高まっているが、何種類ものラベルが存在し、基準も異なるようだ。それぞれの特徴を知り、エコラベルの使命と機能を確認する。
2018年1月号 【特集】水産物の販促とその財源〜継続は力なり〜
●買手市場なればなおさら、購買・消費を促す働きかけが重要。では、その具体策と表裏一体の資金はどう確保するのか? 養豚業界にチェックオフ法制化の動きもある中、実例に学ぶ。
2017年12月号 【特集】水産物輸出の近況と次の一手〜実践者たちの手応え〜
●ヘルシー志向や和食人気にも押され、“1人あたりの消費増×人口増”で今後も右肩上がりとされる世界のシーフード需要。その海外市場に漕ぎ出した“地方の雄”などの取り組みを紹介し、一事業体そして業界等としての輸出戦略・戦術を改めて考える。
2017年11月号 【特集】水産物の国内市場再点検〜“現在地”確認〜
●人口減や少子高齢化で縮む“日本の胃袋”に対し、海外は魚食ブームとされる。ゆえに我が水産業界も輸出拡大に懸命だが、では足元はどうなっているのか。腐っても鯛? 「世界有数の魚食大国」の現況と課題を確かめる。
2017年10月号 【特集】“適正管理”を考える〜戦略と具体策〜
●乱獲や有機物負荷など漁業・養殖業が生態系にもたらす影響もあれば、逆に野生動物や微生物などからダメージを被る場合もある。持続可能な生産・経営を実現するには、内外の諸因子とどう向き合っていくべきか?
2017年9月号 【特集】付加価値を高める体験メニュー〜五感に呼び水〜
●学校教育でもその重要性が唱えられ、拡充が図られてきた「体験活動」。漁業や漁村を舞台にしたそれはインパクトに富むと同時に、水産物の価値向上や“接した産品”へのロイヤルティにもつながる。その一方で、街中で手軽に楽しめる遊漁&魚食の世界もある。
2017年8月号 【特集】増肉単価の改善余地〜低魚粉化と育種の現状〜
●日本の養魚飼料の魚粉比率はこの10年で15ポイント下がったが、「低魚粉化」は手段であって目的ではない。最新の実証試験結果などから、育種効果も含めたエサ代抑制・低減の可能性と実現への課題を改めて検証する。
2017年7月号 【特集】“魚を届ける仕組み”再考〜新たな合理性への対応〜
●コンビニでの青果や精肉の取扱い、ネットスーパーなど、売場の側が消費者に近づく流れが生鮮食品にも及んでいる。品質劣化が速いため“流通の高コスト性”が宿命とされてきた鮮魚は如何に臨むべきか? その手がかりを拾う。
2017年6月号 【特集】空間を活かす!〜身近な“眠れる資源”〜
●空き生簀や遊休池等に新たな役割を託すことで生産性や付加価値を向上させた好例を取り上げ、その実現・持続のポイントを考える。
2017年5月号 【特集】女性パワーで増す輝き!〜生活者目線とヨコ連携〜
●近年、女性の持つ消費者目線やコミュニケーション力に注目が集まっている。魚を通じ、経済性のみならず、社会的・人生的な価値をも生み出す、浜の女性たちの活躍事例を取り上げる。
2017年4月号 【特集】“主力魚種”の資源と漁獲〜「異変」の実相〜
●鮮魚売場などの中核を担ってきた大衆魚の供給不安定が伝えられており、有力量販店が「養殖魚の取扱いを強化せざるを得ない」と明言するほど。一方で、回復傾向が伝えられる資源もある。確度の高い最新情報を整理する。
2017年3月号 【特集】魚介類の“仕上げ”技術〜「点睛」の科学〜
●生鮮魚介類の評価は、実需者らに引き渡された時点での、うま味、歯ごたえ、におい、色調などでなされる。最善な状態を実現するため、生産者にとっての“最終工程”で用いることができる技法、それに関わる最新の研究成果を拾う。
2017年2月号 【特集】カンパチ養殖の明日〜ポスト・ブリの試練と活路〜
●「ワンランク上の魚」とされ、ブリ養殖からの転換が進んだカンパチだが、近年は、需要の縮減や魚価の乱高下に悩む場面が増えた。種苗の大半を国外依存している側面もある。改めて突破口を探るとともに、“御三家”のもう1種、ヒラマサでの新たな動きにも注目する。
2017年1月号 【特集】「地元売り」の伸びしろ〜足許を掘り起こす〜
●農水産 物の輸出拡大は今や国策となった。人口動態などを踏まえ、“地元”では食べ切れないから売り先をもっと広げる――ということでもある。その一方で、量販店 などの苦戦を尻目に、大盛況の農産物直売所や「道の駅」の存在も聞こえてくる。水産物の地場消費の拡大余地とそれを実現させる方策を掘り起こす。
2016年12月号 【特集】魚介類の毒とその管理〜安全確保の肝所〜
●食品として、あるいは水中・水辺で、ヒトに危害をもたらすマリントキシン。その種類や特徴、対処法を最新の研究成果に基づき整理する。また、それを有する魚介類自身への毒素の効能についても考える。
2016年11月号 【特集】カキで考える〜“世界食材”の多様性〜
●世界的な冬の味覚、カキ。 “グローバルな養殖種”とも言えるが、生産・流通・消費形態の地域差も小さくない。共通点と相違点、その所以と由来から、産地・担い手毎の個性の魅力と発展余地を確かめる。
2016年10月号 【特集】養殖魚需給の季節性〜「安定供給」の振幅〜
●養殖魚は「計画生産・安定供給」が身上だが、実需に即したそれでなくてはならない。一方で、キャッシュフローなどの観点からは「通年性」や「平準化」が志向される。各種養殖魚の供給の時季的特徴とその所以、課題などを改めて概観する。
2016年9月号 【特集】“新ルール”の確認〜変化に対応〜
●水産防疫、生態系保全、クロマグロの資源管理、漁業経営安定対策、食品表示…。養殖業とも関わりの深い「新制度」や「規則改正」を取り上げ、その要点と背景、実行面での課題などを整理する。
2016年8月号 【特集】ブリとサーモン〜「追いつけ、追い越せ」の針路〜
●養殖アトランは、今や年間200万tが世界各地で消費される国際流通商品。養殖ブリにとって、「追いつけ、追い越せ」とされる存在だ。現時点での差は何に起因しているのか? 改めて比較する。
2016年7月号 【特集】漁業・養殖業とICT〜システム化で得る新たな視界
●利便性や効率を格段に向上させ得るICT(情報通信技術)。環境変化が激しく「不定貫」の世界でもある水産業の現場ではどのような実効が期待できるのか? 先進事例から考える。
2016年6月号 【特集】“適正期間”を見直す〜慣行の再吟味〜
●基礎研究や周辺技術の進展、新たな着想などにより、魚介類の飼育や鮮度保持の“定石”も変わり得る。日数やタイミングの再考でプラス効果が期待できる実例とその候補を拾う。
2016年5月号 【特集】地域密着の技術開発〜特性を伸ばす〜
●風土に立脚した産業である漁業・養殖業では、それぞれの漁場や資源に応じた磨き上げも重要だ。地方水試等によるその取り組みと成果に改めて注目する。
2016年4月号 【特集】明日を育む仕組みと資金づくり〜共感を募る創意工夫〜
●アイデアの実現、市場開拓、あるいは将来の担い手育成などには、元手も人手も要る。それを無理なく確保するための新たな手法・仕組みを事例で紹介する。
2016年3月号 【特集】消費者に届け! 鮮度保持の新技術〜水揚げ後の品質強化〜
●食材としての魚介類の評価や寿命を大きく左右する「鮮度」の管理。海外市場や上位市場開拓のブレークスルーともなる期待を担う、新たな研究成果や取り組みを紹介する。
2016年2月号 【特集】水産業活性化への“もやもや解消”〜抜本策の複眼的吟味〜
●減り続ける国内水産物消費を受けて輸出拡大が叫ばれている。セルフ方式が普通になった鮮魚売場には“対面回帰”を求める声も強い。これらは唯一無二の処方箋なのか、見落としている前提は無いか?
2016年1月号 【特集】ゲームで水産業!〜遊んで覚える魚の魅力〜
●場所や講師など制約も多い料理教室や漁業体験に対し、いつでも楽しみながらできる・学べるゲームを使った魚食普及や漁業体験の事例を紹介する。また、水産資源管理をゲーム理論で考えると?
2015年12月号 【特集】当世「陸上養殖」の実相〜現役事例の近況と課題〜
●立地を選ばず高い生産性を実現し得る「陸上養殖」への期待が高まっている――とも言われる。しかし、国内養殖業の現状とはギャップがあり、「陸上養殖」自体にも様々な課題が指摘されてきた。果たして今の実力は?
2015年11月号 【特集】新たな予測技術と利用効果〜早期発見・迅速対応〜
●養殖業経営を左右する様々な“自然変動”をいち早く察知して伝えるシステムとそれぞれの活用例、実用化が期待されている注目技術のこれまでの成果と課題を紹介する。
2015年10月号 【特集】懸案事項の再確認〜水産業の外部環境“定点観測”〜
●魚離れの趨勢、水産物輸出の伸びしろ、魚粉・燃油の価格、中国経済、温暖化、マグロ資源…。漁業・養殖業への影響大で、しかも移ろいやすい「もの」「こと」の、今と見通しを確かめる。
2015年9月号 【特集】酒と魚の相思相愛〜味わい膨らむ間柄〜
●日本では古来、魚と酒は切っても切れない関係だが、洋食化に伴いどちらも消費は低迷している。その挽回策ともなる、両者の相性の良さを活かしたコラボ事例を取り上げる。
2015年8月号 【特集】民間ふ化場白書〜生業としての種づくり〜
●種苗の安定確保は「つくり育てる漁業」の根幹を成す。しかし、その担い手の経営環境等については俯瞰的把握が案外なされていない。あえて内省的視点から、種苗生産業の動向と課題、そして活路の整理を試みる。
2015年7月号 【特集】地魚を活かしきる〜個性が映える仕掛けと仕組み〜
●せっかく水揚げされても、知名度がない、量が少な(多)すぎる、調理が面倒―等でマトモに評価されない魚は多い。それぞれに実力を発揮させるための創意工夫や活動を、浜の実例に学ぶ。
2015年6月号 【特集】魚介類の新興性・再興性疾病〜“目下の難敵”への対応〜
●増養殖現場における魚病被害は大幅に減ったが、国内未侵入とされてきた感染症の発生、難治癒性疾病の再興など、新たな問題も起きている。要警戒疾病とその対策に関する最新の知見を整理する。
2015年5月号 【特集】日韓アワビの増養殖〜生産構造の比較〜
●近年の日本のアワビ生産量は20年前の6割の水準にとどまる一方で、それに匹敵する輸入があり、その3/4を韓国産養殖物が占めている。一衣帯水の両国のアワビ産地としての違いや如何に?
2015年4月号 【特集】若者たちの魚食普及活動〜新芽の息吹〜
●次代を担うのは若者たち。水産業や魚食についても然りである。彼らが中心となって行っている、魚介類の魅力を広めるための取り組みとその動機・感性に注目。魚食普及の“伸びしろ”を考える。
2015年3月号 【特集】養魚飼料再考〜待ったなし〜
●“ペルー禁漁”で史上最高値を更新した魚粉の国際相場。しかも円安。絶対量不足すら懸念されている。安定供給を宗とする養殖業界はどのような対応により、自らの経営と両立させ得るのか?
2015年2月号 【特集】“日本モデル”を売り込む!〜急がば回れ〜
●日本産品を海外へ売り込むには、モノだけでなく、それを 産んでいる“やり方”の特長も発信していくべき。理に適った取り組みとの理解がなされれば、当該商品への評価も促される。換言すれば、「日本製」や「日本 産」であること自体は“個性”に過ぎないし、誰かの言う「グローバルスタンダード」の類はその真価を確かめる必要がある。
2015年1月号 【特集】“魚眼レンズ”の外側〜隣の芝生の色〜
●水産業と共通点や接点を有する、あるいはライバルでもあったりする、農畜産業やフード産業の現状と課題やいかに?
2014年12月号 【特集】資源変動と環境〜物質循環のダイナミクス〜
●水産資源の変動要因は「漁獲圧」だけではないはず。気候変動や沿岸開発などに伴う「環境変化」のインパクトと、それへの対応を改めて考える。
2014年11月号 【特集】アジを考える〜“万能大衆魚”の今〜
●嬉しい大衆価格でありながら、旬の味は高級魚にも劣らぬ上品さ。古くより日本人に愛されて来たマアジの消費と生産の現状を調べた。
2014年10月号 【特集】節目のシーズン〜優先課題と成算〜
●実りの秋――。養殖魚にとっては、出荷盛期だったり、次期の始まりだったりする。“潮目”にある主要魚種のキーマンに展望・抱負を聞く。
2014年9月号 【特集】魚の国のおもてなし〜訪日客ニーズに応えよう〜
●少子高齢化や人口減で縮小均衡必至とも言われる日本市場だが、一方で、“日本の食”を目当てに訪れる外国人が年間1000万人を超える時代を迎えている。自慢の日本産水産物を彼らにアピールしない手はない。
2014年8月号 【特集】養殖産業のライフステージ〜各国各様の「青の革命」〜
●“右肩上がり”の実相は?――。日本とも係わりの深い欧州・アジア・豪州の養殖産業の近況、発展が待望されているアフリカでの養殖生産の課題などを、それぞれの地域の社会経済環境とともに紹介する。
2014年7月号 【特集】魚缶詰の存在感〜手軽で長持ち、高栄養〜
●非常食のみならず、つまみ、おかずとしても再注目される水産缶詰。1缶1000円超の高級品も…。養殖魚や地魚の新たな販路、魚食普及などの観点から、その実力と潜在力を知る。
2014年6月号 【特集】協業化の経営効果〜共有・互助の合理性〜
●被災地漁業の復興へ向けてその取り組みが増えた「協業化」だが、コスト削減のみならず、生産物の品質向上や付加価値化などを実現しているモデルも各地にある。実効を得るための要件を事例に学ぶ。
2014年5月号 【特集】適正塩分を考える〜浸透圧の水産利用〜
●養殖あるいは蓄養中の魚介類において、環境水の塩分を“自然”より増減させることで生産性や品質を向上させた取り組みや試みが増えている。漁業・養殖業の視点からの「適正塩分」を改めて考える。
2014年4月号 【特集】“○○フィッシュ”要覧〜食指を引き寄せろ!〜
●「種名+産地」が基本だった魚介類に、個性的な商品名やキャッチフレーズが付与されるケースが増えた。実例からその特徴や経緯、効果などを学び、これからの水産物の売り込み方を考える。
2014年3月号 【特集】魚食拡大へのにおい対策〜ここまで出来る〜
●魚のにおいは“魚料理離れ”の一因ともされてきたが、最近では、柑橘類を利用した“フルーツ魚”も登場している。においのメカニズムを改めて整理し、商品力アップ、そして魚食拡大につなげるポイントを見出す。
2014年2月号 【特集】気候変動と水産業〜知っておくべき事、できる事〜
●近年の気候変動は水産資源や増養殖の現場にどのような影響をもたらしているのか? そもそも気象・気候・海象の変化やその大小はどのようにして生じ、それに対して漁業関係者が行い得ることは?
2014年1月号 【特集】芽が出る魚料理の伝え方〜“イベント”からの脱却〜
●魚食普及を目指した料理教室が様々な主体により行われているが、“料理離れ”が進む消費者に対するその効果は? 一時的な高揚感や達成感で終わらせないためのポイントを事例から考える
2013年12月号 【特集】持続的水産業のための仕組み考〜妥当性と実効性〜
●漁業生産や養殖生産を持続的なものとするには、そのための「仕組み」が重要。TPP交渉も睨みながら、生物・環境的にも経営・社会的にも持続可能な水産業となるための管理や施策のあり方を再考する
2013年11月号 【特集】サケマスで考える〜天然と養殖、グローバルとローカル〜
●天然魚と養殖魚、国産魚と輸入魚が国内市場に共存し、国産魚の一部は輸出品目でもあるサケマス。海面でも内水面でも養殖され、遊漁需要も有する。その生産・品質管理、マーケティングに学ぶ
2013年10月号 【特集】頑張ってる人の本懐〜エネルギーの源泉〜
●変化の激しい時代。様々な組織、業態、ルールなどに不具合・不合理が生じることも珍しくない。変えよう!と奮闘中の水産人に“そのこころ”を聞く
2013年9月号 【特集】魚の発酵食〜寝かせて待つ醍醐味〜
●塩麹やヨーグルトなど今をときめく発酵食だが、日本では昔から様々な魚介類の発酵食が工夫・利用されてきた。うま味も保存性も増し、機能性をも付与するそのメカニズムと、現代にマッチした魚の発酵食を紹介する
2013年8月号 【特集】魚を料理したくなる道具たち〜より手軽に、やがて深く〜
●現代の居住環境や調理道具、ライフスタイルが、従来の魚の調理に合わなくなってきている。それを解決する新たな魚料理グッズや達人愛用の道具を取り上げる。
2013年7月号 【特集】LEDの増養殖利用〜波長を合わせる〜
●住宅照明にも普及し始めたLED(発光ダイオード)。光の波長や強度を高精度で制御できる特徴も持ち、それらを利用して増養殖対象魚やその餌料生物の生産効率を高められる。最新の研究成果を紹介する。
2013年6月号
【特集】生食市場のパイ〜差別化戦略の限定合理性〜
●輸入魚の攻勢などに苦しむ国内漁業界では、生鮮市場、生食市場をターゲットとした“差別化”が志向されてきたが、それは“限定市場”の宿命にある。量産型魚種において再生産価格を確保するための要件を改めて考える。
2013年5月号 【特集】脱・南米魚粉のリアリティー〜“代替技術”の進捗度〜
●世界的な需要増の中での、最大産地ペルーにおける漁獲枠大幅削減、そして円安と、これまで以上の“入手難”が必至の南米魚粉。その必要量を大きく減らし得る方策の実力とポテンシャルは?
2013年4月号 【特集】学校給食に地魚〜突破口と奥行き〜
●学校給食での地域水産物の活用は、漁業者・学校双方が切望しても、価格や形態、納入条件などが折り合わず、実現しないことが多い。そのハードルを乗り越えるには?
2013年3月号 【特集】漁村に人がやってくる!〜足元の宝を活かす〜
●豊かな自然とともに、そのままの漁村の暮らしぶりが魅力となるブルーツーリズム。手づくりの体験型観光や 民泊による地域活性化のポイントを先駆的事例に学ぶ。

2013年2月号

【特集】海外市場開拓の要件〜アウェイの 兵法〜
●日本産農水産物の輸出拡大は、異なる文化圏に日本の食と食材の価値を浸透させること。“新興ロシア市場” に注目し、進出・定着を実現するには、どのような戦略や取り組みが必要か考える。

2013年1月号

【特集】ファストフィッシュとスロー フィッシュ〜魚食普及再考〜
●注目を浴びる「ファストフィッシュ」。一方で、魚食本来の魅力を訴求できないとの懸念もある。そもそも何 の、誰のための魚食普及か?を含め、そのあり方を考える。

2012年12月号

【特集】干物の底力〜手軽さアップ、旨さ 濃縮〜
●魚離れが進む中で健闘している干物。支持され続ける美味しさの秘密、新たな製法やマーケティング、海外の 干物文化など、今ホットな干物の周辺を取り上げる。

2012年11月号

【特集】異業種コラボでつかむ新需要〜 “化学反応”産むヒトと仕組み〜
●既存業種の垣根を越えた連携は、飽和市場に風穴を開ける知恵。漁業者と異業種による新たな商品・サービス 開発の注目例を取り上げ、補完・相乗効果を発揮できる協力関係と個々の在り方を考える。

2012年10月号

【特集】天然ブリと養殖ブリ〜持ち味を磨 け!〜
● 天然ブリ資源は歴史的な高水準にあり、漁獲量は10年前より4万t以上多い。ゆえに養殖物と合わせたブリの総供給量は3割以上増え、カンパチ等を含めた 「ブリ類」では25万tを突破している。一方、養殖ブリの品質向上は衆目の認めるところ。これらを受けた流通過程の変化にも注目し、天然・養殖それぞれの 特長をより活かした提供の仕方、ブリ資源の“ワイズユース”を考えたい。

2012年9月号

【特集】“印象に残る魚”戦略〜知られな ければ選ばれない〜
●モノが溢れる時代、いかに消費者の意識に魚を印象づけ、購入の選択肢に入れてもらうか。能書きは次のス テップだ。キャラ化、ロゴイメージの活用など、従来とは異なる手法の効用も知る。

2012年8月号

【特集】魚病対策最前線〜ワクチンの威 力、新興疾病への備え〜
●同じ生物種を集めた養殖空間では、疾病の発生・まん延が起きやすいとされる。それには飼育に伴う人為要因 が大きく影 響するので、その防除も“飼う側”の努力・工夫にかかっている。外来性病原体を含む最近の魚病問題と最新の防疫対策を整理する。

2012年7月号

【特集】放射性物質新基準値への対応〜安 全確保のための仕組みと取り組み〜
●今年4月から、水産物を含む一般食品の放射性セシウム暫定基準値 が、100ベクレル/kgの「新基準値」に改められた。漁業・養殖業関係者、流通業者、消費者らはこの“引き下げ”をどう受け止め、どんな取り組みを行っ ているのか? また、原発事故による水産物輸出への影響と対応は?

2012年6月号

【特集】鍵握る輸入品目と国内養殖業〜体 質強化への外部環境〜
●近年は「買い負け」も言われるようになったが、多くの輸入魚や輸入資材が我が国の漁業・水産業と密接な関 係にある。 競合ばかりではない。国内増養殖への影響が大きい品目に注目し、それぞれの供給見通しと漁家経営への影響を考える。

2012年5月号

【特集】お手軽寿司市場の現況と展望〜進 化する魚食の旗手〜
●日本人の胃袋は縮みつつあるようだが、その手軽さから人気を博してきた回転寿司やテイクアウト寿司につい てはどうな のか?有力チェーンに、現況とさらなる成長への鍵を聞く。

2012年4月号

【特集】漁業者からの遊漁提案〜「出荷」 から「集客」へ〜
●近年、漁村においても、海上釣り堀や漁業体験、民泊など、遊漁やブルーツーリズムに漁業者自らが主体的に 関わるケースが増えている。具体例を紹介し、その意義と実践ポイントを考える。

2012年3月号

【特集1】消費の小ロット化対策〜“縮む 胃袋”に届け!〜
●1人世帯の急増、高齢化、個食化などにより、「多いからお得!」とは言えない時代に。少量・多品目ニーズ に対する小 売現場の試行錯誤を知り、川中・川上の対応の在り方を考える。

【特集2】ハタ類養殖の伸びしろ  Part2 海外編

2012年2月号

【特集】ハタ類養殖の伸びしろ  Part1 国内編
●世界的な需要増から、日本産養殖魚の海外進出の旗手としても期待されるハタ類。その種苗生産・養成技術開 発と普及、さらに市場開拓は国内外でどこまで進んでいるのか? まずは、マハタ、クエ、ヤイトハタなどを対象とした日本国内の取り組みを紹介する。

2012年1月号

【特集】地域を売り込むマンパワー〜ファ ンを育てるコミュニケーション〜
●地方の人口減が進む中で、地域食材の需要を増やすには、地域外での認知度アップが欠かせない。地域資源の 広報・宣伝マンや、それをサポートするシステム、域外サポーターの活躍事例を紹介する。

2011年12月号

【特集】フグで考える〜磨きをかける肝 所〜
●有毒魚でもあるフグは、プロの仕事が加わることで価値形成される食材の典型といえる。輸入競合、輸出可能 性、規制緩和といった時代のキーワードも内包する。そのフグを素材に、他の魚介類にも通じる“付加価値志向型水産業”の進路を探る。

2011年11月号

【特集】幼少期が肝心!〜産屋の風邪は一 生〜
●子供が大人の“小さい版”ではないのは、ヒトも魚も同じ。幼少期特有の生理機能や感受性を踏まえた育て 方・接し方を考える。

2011年10月号

【特集】“アマチュア”を巻き込む〜仲間 を増やす〜
●漁業者と市民、生産者と消費者の“距離”を縮めることによる新たな可能性や、そのためのアプローチを、事 例に学ぶ。

2011年9月号

【特集】重要指標を知る!〜数値で語る前 に〜
●検査や測定結果の数値に一喜一憂することは少なくないが、そもそも、「基準値」や「閾値」とはどんなもの か? 水産にかかわる重要指標の意味と活かし方を確認する。

2011年8月号

【特集】水圏は資源の宝庫〜持続的発展へ のフロンティア〜
●海をはじめとする水圏には、食用魚介類以外にも様々な資源が存在し、「残されたフロンティア」としての期 待が高まっている。それらを総合的・持続的に利用しながら、水産業の活性化にも結びつけるには?

2011年7月号

【特集】二枚貝を守り増やす〜沿岸生態系 の要〜
●濾過食性である二枚貝は、各種漁業・養殖業の生産の場である沿岸生態系において重要な役割を担っている。 干潟の喪失や疾病侵入など“難敵”もいる中で、健康で豊かな海の「鍵種」二枚貝を増やすには?

2011年6月号

【特集】この夏の魚の売り方・勧め方〜乱 流下の販売戦略〜
●東日本の漁業被害、放射性物質問題、そして電力供給が大いに気になる、例年とは明らかに違う夏。水産物の 販売・提案はどのように行うべきか?

2011年5月号

【特集】魚の体力維持〜タフに育てる〜
●ロスの少ない魚づくりが求められているが、昨夏の高水温のように、熟練生産者でも面食らう“異変”も起き てくる。様々なストレスに強い魚づくりのポイントを整理する。

2011年4月号

【特集】水産業再興への道標〜めざせ! 新境地〜
●守りから攻めへ転じる方策を模索していた日本の水産業を、巨大地震と巨大津波、さらには原発事故が襲っ た。その再興へ向け、これからの漁業・養殖業、水産業の在り方を、複数のキーパーソンに聞いた。

2011年3月号

【特集】現場からの直言〜元気な水産業へ のボトムアップ〜
●それぞれの地域・現場には、全国共通・最大公約数的な“網目”では掬えない重要課題も存在する。地域の漁 業や漁村と日々接する視点から、問題提起、提案を行う。

2011年2月号

【特集】国産魚輸出の成算〜実践者の手応 え〜
●縮減が続く国内市場に対し、新興国などの水産物需要、日本産魚への引合いは依然堅調とされる。為替リスク 等もある輸出市場とどう向き合うべきか?先駆者・実践者に聞く!

2011年1月号

【特集】魚を届けて売る〜現代版御用聞き への期待〜
●生活様式や価値観の多様化、不況や“胃袋”の縮小に伴い、よりきめ細やかな需要の掘り起こしが必要だ。お 客が来るのを待つのではなく、自ら出向いて活路を開けないか。

2010年12月号

【特集】多獲性魚の資源と利用の現状〜水 産物供給の屋台骨〜
●庶民の味方・大衆魚であり、加工業や給餌養殖業の支えともなってきた「多獲性魚類」。世界的な水産物消費 の拡大や過剰漁獲傾向が言われる中、わが国周辺のその資源は安泰なのか? 市場や利用技術に新展開は?

2010年11月号

【特集】川下から川上へ〜新たな価値形成 のための遡上〜
●買手市場とされてきた農水産物において、量販店や外食大手などが自ら生産者となったり、積極的に生産者と 直取引を始める等の動きが目につくようになった。それらの特徴や背景を分析し、国内生産者の今後の針路を探る。

2010年10月号

【特集】“地魚”の価値を高める連携〜業 種を超えた仲間づくり〜
●漁業者らが単独で消費者アピールを試みても、なかなか通じないもの。地元の水産資源の付加価値化や市場拡 大へ向け、生産者以外も一緒に取り組んでいる事例を集め、それによる新たな可能性を知る。

2010年9月号

【特集】水産現場の「見える化」技術〜 “水物”返上〜
●「どんぶり勘定」と揶揄されがちなのは、相手が水の中で、肉眼では見えない要素が多いのが一因。その壁を 突破してリアルタイムで「見える化」する新技術と、その現場での実力をチェック。

2010年8月号

【特集】魚を輝かせる新たなメニュー提 案〜今度は献立で売り込む!〜
●魚の消費は右肩下がり。なぜ食べぬと恨む前に、思わず手が出る料理で打って出よ! 素材勝負の定番メ ニューだけでは需要の裾野は広がらない。新たな食べ方、勧め方を大公開。

2010年7月号

【特集】再確認! 低魚粉飼料の実力〜迂回生産からの脱却〜
●再び史上最高値を更新した南米魚粉。それでも“高魚粉飼料”なのか? 植物タンパク併用などで価格安定性 を高める低魚粉飼料の実力を、様々な角度から再検証する。

2010年6月号

【特集】漁業と石油とCO2〜持続的生産へのもう1つの指標〜
●低炭素社会が志向される今、燃料や給餌と密接なCO2の排出削減は、コストダウンのみならず、消費者支持の獲得につながる。漁業による燃油消費とCO2排出の特徴を知り、その削減ポイントを考える。

2010年5月号

【特集】アンチエイジングと魚〜身体と脳 の老化抑止〜
●現代人の願いである「健康・長寿・美」。それを叶える夢の食材が魚だ。魚食の抗加齢・美容効果を科学的に 検証し、魚の価値向上、消費拡大、廃棄部位の付加価値化に資する。

2010年4月号

【特集】「距離」を生かす〜間合いを詰め る・保つ〜
●特集前半では、地元消費者の需要を掘り起こすための取り組みを中心に、後半では養殖魚の主要な減耗要因を 遠ざけるための工夫を紹介する。

2010年3月号

【特集】海辺の“厄介者”を見直そう!〜 難物も使いよう〜
●漁業現場を悩ませる、ヒトデ、クラゲ、エイ、フジツボ、アナアオサ、貝殻等々。「厄介者」の烙印を押せば 鬱陶しいだけだが、新資源の可能性を秘め、実用化への取り組みも種々行われている。難物も味方に変えて活路を拡げよう。

2010年2月号

【特集】元気な魚売り場の秘訣〜値打ちを 磨き、伝える〜
●デフレ不況でも支持され続ける魚売り場を通じ、消費者にとっての水産物の魅力と、それが伝わる提供の仕方 を再確認する。

2010年1月号

【特集】異彩を放つ漁山村の知恵〜個性が 活力〜
●全国一律型の振興策では、痒いところに手が届かない。小規模な漁山村だからこそ可能な、自発的な地域活性 化の実例・アイデアを紹介する。

2009年12月号

【特集】新政権への水産政策提言〜何をど う支えるべきか 〜
●魚価安、資源・環境問題、後継者難等々、我が国漁業・養殖業の低迷は底を打たない。政権与党が交代し、多 方面で政策の行方が混沌としている今こそ、水産業再生への針路を論じたい。あわせて、デフレ不況に喘ぐ日本経済の復活シナリオをマクロの視点から考える。

2009年11月号

【特集】実例・養殖漁場の循環型利用技 術〜一挙両得の実力〜
●環境保全型の持続的養殖業実現へ向け、漁業者自身が現場で取り組めることは? 環境負荷軽減と所得増を両 立させ得る、物質循環型の漁場利用技術それぞれの実力を点検する。

2009年10月号

【特集】魚のお弁当〜身近な魚食フロン ティア〜
●節約・健康志向から消費者の弁当ブームが加熱する一方、コンビニでは、生産者と組んだ養殖魚の弁当も開発 されている。弁当分野での国産魚のビジネスチャンスを探る。

2009年9月号

【特集】その後の海外魚食事情〜勢いの行 方〜
●健康志向とともに、経済成長に伴う購買力増が支えてきた「世界的な水産物需要の増大」。では、昨秋の国際 金融危機以降、その流れは停滞・反転したのか? それとも健在なのか? 近隣諸国を中心にその現場を覗く。

2009年8月号

【特集I】タウリン解禁!〜養魚飼料の新 たな展開〜
●2009年6月23日付で、合成タウリンの養魚飼料への利用が可能と成った。魚類栄養素としての有用性、 タウリン補足・低魚粉型実用飼料の開発などに係る最新知見を紹介する。

【特集II】子どもへの魚の食育Now
●水産白書の最新版では子どもの魚離れの特集が組まれ、魚食の未来に向けての取り組みは待ったなしの状態 だ。最近見られる子どもへの魚食普及の新しい取り組みを幾つか取り上げる。

2009年7月号

【特集】循環型水産業のススメ〜鳥の眼、 魚の眼で見る持続性の要〜
●循環型・環境保全型社会ヘの移行が国是ともなっているが、循環と持続性は表裏一体。持続的漁家経営にも通 じる循環型水産業を実践するには何をどうすべきか?

2009年6月号

【特集】女性の発想力・行動力〜手間も楽 しむタフネスさ〜
●男性視点での商品開発やプロモーションに閉塞感も感じられる中、女性ならではの視点、女性の手による水産 ヒット商品が各地で生まれている。その舞台裏を訪ね、着想と実行力の源泉に迫る。

2009年5月号

【特集】食の現場、再点検〜魚の居場所 は?〜
●「崩食」「亡食」とまで言われるようになった日本の食。消費者の嗜好や行動は実際どう変わってきているの だろうか。「水産物」に注目すれば可視範囲は限定される。今回はあえてそのフレームを外し、中間流通ではなく食卓に、マクロとミクロの視点で迫りたい。

2009年4月号

【特集】元気の効用〜プラスの循環〜
●世界的不況の中でもいきいきと仕事や課題に邁進し光を放つ個人やグループがいる。一方で、「美味しいもの を食べると元気になる」とも言う。美味しい魚は消費者も生産者も元気にする!?“元気印”たちの活力源、美味しさと元気の関係に迫る。

2009年3月号

【特集】魚・食・水の来し方・行く末〜こ の10年とこれから〜
●激動の時代。魚の生産・流通・消費においても、環境問題でも、通じなくなった“従来の常識”が幾つもあ る。この10年を改めて俯瞰し、今後の立ち位置を知る。

2009年2月号

【特集】まだまだある!? 未利用・低利用資源〜捨てるべきは先入観〜
● 世界的には水産物需要が高まっているにもかかわらず、国内の漁業・養殖業は依然、コストに見合う魚価が得られない窮状にある。が、無価値と見なされてきた 混獲魚も商品化できれば、あるいは魚類養殖では身近で安価なエサ資源を発掘できれば、事情は違ってくるはず。様々な未利用・低利用資源の活用事例と可能性 を拾う。

2009年1月号

【特集】魚の祭りイベント考〜賑わい呼び 込むハレの演出〜
●漁村には、昔ながらの祭礼行事を今に伝えるところが多く、観光資源にもなっている。新たに産業祭を立ち上 げたケースもある。「祭り」が本来もつ機能と魅力を検証し、水産物の販促と浜の活性化に生かしたい。

2008年12月号

【特集】刺身マグロ供給の近未来像〜持続 的生産のための節度〜
● 国内マグロ養殖への参入が相次いでいるが、国際科学委員会による最新の資源評価で、太平洋クロマグロ若齢魚への漁獲圧力が高いことが示され、水産庁はヨコ ワを用いた養殖事業にも“慎重な展開”を求めた。限りある天然資源の保全と刺身マグロの安定供給、そして漁家経営を、いかにして並立させるか。

2008年11月号

【特集】魚をさばく〜美味しく気軽に食べ るには〜
●家庭における“魚調理機能”が低下するほど、流通過程の加工・調理機能が重要になる。外食産業でも一次加 工の外部化ニーズが増えている。今日、魚は誰が何時どこでどのように捌くのが最適なのか――。流通現場の問題意識や周辺技術などから、進むべき方向を考え る。

2008年10月号

【特集】浮力の効用〜魚だって使ってい る〜
● 小型漁船乗船時のライフジャケット着用が一部義務化されたが、大海原を自由に泳ぎ回る魚たちも浮袋(鰾)を常備し、その恩恵に与っている。マグロやハタ類 の初期生残や漁業資材の性能にも、浮力が大きく関係する。生産現場の重要シーンで適正浮力を得るための工夫、浮力を活かした省エネ漁法を紹介する。

2008年9月号

【特集】水産とエネルギー〜今できる節 約、新たな可能性〜
●高止まりする燃油。政府緊急支援の前提ともなった漁家毎の省エネ努力が、いよいよ重要である。では実際 に、どんなやり方でどれだけの効果が期待できるのか? 一方、海は今、新たなエネルギー供給源としても注目されている。水産・海洋とエネルギーの関係を見 つめ直す。

2008年8月号

【特集】回復力〜下り坂からの脱却〜
●常に元気溌剌で実力や真価を発揮し続けたいが、現実には疲弊もすれば落ち込むこともある。魚の生産・供給 を支える各シーンで、悪循環を回避し、スムーズに立ち直るためのポイントは?

2008年7月号

【特集】国産魚へのこだわり〜生産者の思 い、消費者の期待〜
●安全問題などから消費者の国産魚志向が高まっている。が、すべてを国産で賄えるわけでもない。国産魚の真 価を再検証し、供給者として何をどうアピールすべきか考える。

2008年6月号

【特集】魚の加工技術を見直す〜美味しさ キープ、便利さアップ〜
●鮮度志向の魚介類とはいえ、全量を鮮魚流通で捌き切るのは難しい。食の外部化が進む中、魚食国日本が培っ てきた水産加工技術とその進化形を紹介する。

2008年5月号

【特集】魚の値段を考える〜新たな値頃感 の創出〜
●様々な食品や原料が値上がりし、また、世界的に魚需要が増大しているはずなのに、日本の漁業現場では魚価 が上向いた実感に乏しい。ネックは? 消費者からみた魚の適正価格とは?

2008年4月号

【特集】「いきおい」の水産学〜そのとき 何が起きているか?〜
● 多くの生物には、「いきおい」よく増えたり出現したりする時季がある。そのとき、個体レベルでも重要な変化が起きていることが少なくない。水産業と関わり の深い生物種が「いきおい」をもつ際のメカニズムと内的変化に迫り、有用種の上手な利用法、有害種との賢明な付合い方を探る。

2008年3月号

【特集】持続性を問う指標と数値〜マクロ な視点の評価法〜
●「持続的な○○」が謳われる機会が増えた。環境保全や循環型社会を志向したものが多いが、今やその視点を もたぬ事業も商品も、消費者の支持を得られにくくなっている。では、持続性はどんな物差しで測られるのか?

2008年2月号

【特集】片づけの作法〜“次”をやりやす く〜
●片づけは、次回以降の業務をやりやすくするのに欠かせない作業であり、コストや安全性とも密接に関わる。 水産物の生産・流通現場における各種資機材や情報の整理整頓、始末のポイントを改めてチェックする。

2008年1月号

【特集】魚食普及の新潮流〜相手の地力を 活かす〜
●専用の公的予算大幅カットで、転機を迎えた魚食普及策。消費者や学校、有力食品企業などの地力を活かした 新たな取り組みを紹介する。

2007年12月号

【特集】変わりゆく漁業金融〜“血流維 持”のための要件〜
●燃油や餌料の高騰などにより、漁業・養殖現場の資金需要は増している。わが国には様々な水産制度資金があ り、利用率も高いが、政策転換や社会の変化に伴い、その使い勝手にも変化が認められる。各種資金を改めて整理し、漁家経営の“血流”を維持するための要件 を考える。

2007年11月号

【特集】規模を見直す〜右下がり時代の最 適モデルに〜
●人口減少期に入った日本。各種天然資源の利用管理強化と相まって、大量生産大量販売方式は抜本的な見直し を迫られる。一方で、量販店などの流通業界は引き続き寡占傾向。川上サイドはこの局面に、どのような陣立て・規模で望むべきか。

2007年10月号

【特集】規模を見直す〜右下がり時代の最 適モデルに〜
●鉄+クロムでステンレスができるように、2つ以上を混ぜ合わせることでより大きな力が得られる場合は少な くない。反面、風呂炊きの途中で掻き混ぜると沸くのが遅れるように、混ぜ方のコツも存在する。水産物の生産・流通現場における種々の“混ぜる技術”を見つ め直す。

2007年9月号

【特集】もう一度、エサの問題〜その後ど うなったのか?〜
●魚粉相場はその後どう推移しているのか? 低魚粉型飼料の現場での評価は? 生餌高騰の背景は? 新たな 魚粉原料の可能性は?……養殖魚の安定供給にかかわるエサをめぐる最新の情勢を整理する。

2007年8月号

【特集】国産魚の惣菜市場〜まずは特定多 数に質勝負!〜
●素材型水産物の購入量が減り続ける一方で、魚メニューを含む惣菜市場は伸び続けている。が、その原料魚の 多くは外国産であり、加工地も海外が多い。国産魚が惣菜市場を捉えるには何をどうすべきか?

2007年7月号

【特集】魚の血液考〜活力と鮮度保持の 要〜
●魚類の生育にも不可欠な血液だが、水揚げ後は鮮度低下を速める厄介者ともなる。漁家経営のロス削減や品質 保持の観点から、魚の血液や血合いとの“上手な付き合い方”を考える。魚食によるヒトの血液サラサラ効果も改めて整理する。

2007年6月号

【特集】近ごろ話題の無脊椎動物〜ぐにゃ りの真価〜
●近年、アジア圏での消費拡大や資源減少、あるいは大量発生から、ナマコ・ホヤ・マダコ・クラゲ等が脚光を 浴びている。話題の水産無脊椎動物の生産および利用の実態、環境保全機能等について紹介する。

2007年5月号

【特集】世界はどれだけ魚を食べだしたの か?〜「買い負け」の実態〜
●水産物需要が世界的に増大し、サケやエビ等の調達で日本が買い負ける場面も増えたという。実際のところ、 どこがどれだけ何を食べだしたのか? 日本の国内市場や産地への影響は?

2007年4月号

【特集】音波の海を泳ぐ〜見えない波で見 る〜
●陸上からは“静寂の世界”に見える海の中は、実際にはかなり騒々しいらしい。空気中の何倍もの速さで伝わ る音を、魚たちはどのように聞き分けているのだろうか? 他方、魚群探知機に代表される、我々が音波を使って水の中を探る技術はどこまで進歩したのか?

2007年3月号

【特集】水産物とpH〜適環境と美味しさ の指標〜
●水素イオンの濃度を表すpHは、物質の酸性・アルカリ性を示すお馴染の指標である。その値は、魚介類の飼 育環境、魚肉の鮮度、加工食品の味などのコントロールにおいて重要な意味をもつ。身近な指標の上手な活用法を知る。

2007年2月号

【特集】日韓水産物貿易の行方〜競合と相 互補完〜
●ヒラメ(韓国→日本)とマダイ(日本→韓国)に象徴されるように、日韓は互いに市場であり、競合関係にも ある。韓国の経済発展やWTO協定に伴い、“同一市場圏”化が進むとも言われるが、それを商機とするにはどんな視点や取り組みが必要なのか?

2007年1月号

【特集】持続的な沿岸漁業の担い手対策〜 魅力ある職場の実現〜
●高齢化・水揚高減少が懸念される沿岸漁業。資源量と漁獲圧のバランスをとりつつも、担い手対策は直ちに取 りかからねばならない所まで来ている。意欲ある後継者を確保するための要件を考える。

2006年12月号

【特集】「認証」の価値〜第三者のお墨 付〜
●ビールを冷蔵庫に入れてもすぐには冷えないように、“求めた結果”が得られるまでにはそれなりの間がある 場合が多い。では、どれだけの“時差”が適正なのか? つくる漁業と関わりの深い「タイムラグ」のメカニズムとその“適正値”を確認する。

2006年11月号

【特集】タイムラグを知る〜実効までの所 要時間〜
●ISO、HACCP、MSCなど、第三者認証を得ることが企業イメージや商品戦略に大きく寄与すると言わ れる。実際のところ、そうした認証を得ることで何がどう変わるのだろうか? 「安全」と「環境」をキーワードにした水産物の認証・認定制度の価値を考え る。

【緊急特集】魚粉が足りない!?〜持続的 給餌養殖への岐路〜
●養魚飼料の主原料である魚粉価格が今春から高騰し、飼料価格も二度値上げされた。養魚生産の高コスト化は 避けられないのだろうか? 魚粉高騰の背景を整理し、“持続的養殖経営”のための飼料と給餌管理の在り方を考える。

2006年10月号

【特集】集積力〜まとまれば大きな力〜
● 魚介類や鉱物はある濃度以上に存在して「資源」とされるが、経済活動や研究開発においても、関連施設の隣接や人材・知見の集積によって“閾値”を突破し、 大きく実を結ぶことが少なくない。水産加工業、小売業、養殖業、農業、マグロ養殖研究におけるその実例を検証するとともに、集積をもたらすメカニズムをプ ランクトンに学ぶ。

2006年9月号

【特集】水産版・洗う技術〜衛生管理と効 率保持の基本〜
● 汚れを落としたり不純物を取り除く工程は、水産業においても不可欠である。ただし、そのために大事な商品を傷つけてはならないし、環境や作業者の負荷への 配慮も重要だ。養殖・漁業生産や水産加工の現場における種々の「洗う作業」の重要性とハンドリング上のポイントを再点検する。

2006年8月号

【特集】品揃え・取合わせの妙(川中・川 上編)〜仲を取り持つ眼力と提案力〜
● 鮮魚売場の商品数に比べると個々の生産者が供給できる魚の種類・量は限定される。多彩な業態からなる外食市場のニーズはそれゆえに多様だ。さらに、物流や 決済の問題もあるから、売場や厨房と産地をつなぐ存在はやはり重要である。どんな商品をどのように提供することが求められているのか?

2006年7月号

【特集】品揃え・取合わせの妙(川下 編)〜食指を動かすメリハリとバランス〜
● 鮮魚売場やすし屋のネタケースでは、居並ぶ魚介類の顔触れが大きな魅力である。限られたスペースと予算内でどんなアイテムをどう並べるかは店側の腕の見せ どころ。定番品だけでも、珍魚ばかりでも、消費者の食指は動かない。思わず食べたくなる・買いたくなる品揃えや飽きない献立づくりのポイントについて考え る。

2006年6月号

【特集】魚介類と酵素〜内なる触媒の働 き〜
● 酵素は、生体内で行われるすべての化学反応を触媒し、化学プラントなら高温高圧を要する反応も常温常圧でやってのける。反面、温度やpHの影響を強く受 け、反応および反応物ごとに別な酵素が作用する。水産物の鮮度保持、利用加工、養殖魚の消化吸収などと密接に関わっている酵素の種類や特性を知り、実業に 活かす。

2006年5月号

【特集】慣れる・飽きる〜適応がもたらす 功罪〜
●反応・動作の速さや正確さに影響する「慣れ」や「飽き」は、ヒトにも魚にも見られ、各種水産業の現場でも 重要な管理要素である。また、味覚におけるそれらは、食べ物の好き嫌いにつながる。「慣れ」と「飽き」のメカニズムに迫り、両者との上手な付き合い方を考 える。

2006年4月号

【特集】流通現場の新たな挑戦〜川下から 川上へ〜
●消費者マインドや需給構造、物流インフラなどの変化を踏まえ、量販店や外食店への“納入業者”段階でも様 々な新しい試みが見られる。中央卸売市場の荷受、総合食品卸、飼料メーカー、カタログ商社による注目の取り組みを紹介する。

2006年3月号

【特集】遊漁と漁業の共生〜権利と機能を 見つめ直す〜
● 遊漁者と漁業者の間には、捕獲する権利などをめぐる摩擦・対立が今なお存在する。限りある水産資源を共有して行こうというコンセンサスは形成されつつある が、総論賛成各論反対がまだまだ多い。遊漁と漁業の権利・機能を見つめ直し、持続的な資源利用へ向けた共生の道を探る。

2006年2月号

【特集】分ける技術 〜供給と消費の調整弁〜
●適切な選別・分養によって養殖魚の生育成績が向上するように、様々な生産・流通工程における仕分け・小分 け作業が商品価値やトータルコストに大きく影響する。分けることの効力とその最新技術を検証する。

2006年1月号

【特集】和食の実力 〜高まる評価と変わる担い手〜
●海外ではヘルシーでクールな食として、国内でも外食業界等の新たなターゲットとして熱い視線を浴びている 和食。栄養面での実力および国内外での和食を取り巻く状況を検証し、その素材として重要な魚の今後を占う。

2005年12月号

【特集1】原油高と水産業 〜新たな体質改善圧力〜
● この1年半で倍値にもなった原油価格を受けて漁業用燃油も高騰、漁家経営を直撃している。第二次オイルショックから四半世紀、水産業界にとっては第三次オ イルショックとも言える状況だ。今次の原油高騰の背景、漁家経営に及ぼす影響、そして政策的支援を含めた対策を考える。

2005年11月号

【特集】魚と貝の向き 〜右か左か、東か西か〜
●魚や貝にも“右利き・左利き”があり、彼らの生存に密接に関わっている。また、二枚貝養殖では流れに対す る貝の向きが成長を左右し、サケやウナギは進むべき方向を知っている。魚介類の生育と「向き」との関係を改めて考える。

2005年10月号

【特集】月と魚の係わり 〜引力と光の作用〜
● 満ち欠けを繰り返しながら夜空でひときわ輝く月。その引力が潮汐の原動力であることから、魚介類の生理・生態と月齢は密接に関係していると言われる。けれ ども、有用種におけるデータは意外に少なく、作用機序についても不明点が多い。魚にとっての“月の力”に関する最新の知見を紹介する。

2005年9月号

【特集】魚の器 〜使い勝手と見栄えの改善〜
● 器は「物を納めるもの」だが、対象が魚介類となると、特別な保水性や保湿姓、保温性等々が求められてくる。魚を育てるための器、泳ぐ魚を見せるための器、 水揚げ後に移送するための器、小売のための器など、TPO毎に求められる要件とそれを満たすための創意工夫を紹介する。

2005年8月号

【特集】魚の消費に異変あり!? 〜素材型商品の限界〜
●量販店や卸売市場における水産物、とりわけ鮮魚類の売上ダウンが顕在化している。消費者が魚を敬遠するよ うになってしまったのか、それとも需給のミスマッチなのか?

2005年7月号

【特集】温度の力 〜1℃は大きい〜
●魚介類の生理・生態、死後変化とも密接に関わる温度。地球温暖化がいわれて久しいが、その高低は養殖魚の 成長や天然魚の漁模様、鮮度保持等にどれだけの影響をもたらすのか? また、海洋や陸水の温度はどのように決まるのか?

2005年6月号

【特集】慣行を見直す! 〜木を見て森も見る〜
● 水産分野においても、組織やコスト・戦略等の見直しを迫られる場面が多くなった。ともすると従来のやり方の隙間を埋める作業に陥りがちだが、変化の速い時 代には泥縄ともなりかねない。全体像を改めて俯瞰し、長期的・総合的視点から最適なシステムとそのための細部機能を再検討する必要がある。

2005年5月号

【特集】未来へつなぐ 〜体験が育む生き抜く力〜
● 「食育」とは、食への知識と選択眼を養い、健全な食生活を営む力を育てること。近年は、我が国の農水産業生き残りの切り札としてひっぱりだこだが、その内 容、到達点、評価手法に関する議論が尽くされているとは言い難い。子供たち対象のものを中心に、改めて「食育」の在り方を検討する。

2005年4月号

【特集】肥満度は語る! 〜美味しさと健康のバロメータ〜
●ヒトの健康管理の指標としてもお馴染の「肥満度」。水産分野においても資源量の推定、加工適性の評価、養 殖魚の給餌管理etc.の指標として利用されている。各々の用途における肥満度は何を意味するのか? そしてその適正値は?

2005年3月号

【特集】水産育種がひらく扉 〜実績と可能性の検証〜
●野生種をそのまま育てることが未だに多い養魚の世界。それゆえ逆に、育種によって生産効率や肉質等を大き く改善できる余地が残されている。その実現に必要な基礎研究や応用技術の開発、さらに“安全性”の検討などはどこまで進んできているのか?

2005年2月号

【特集】適量を知る! 〜努力と利潤のバランス〜
● 漁獲努力量、池入れ量、給餌量、在庫量、陳列量etc.、漁業や流通業の現場において、適度な数量を押えるべき場面は少なくない。それは、漁家や企業経営 面からも、資源や環境保全面からも重要である。商品としての水産物を提供していく上での種々の“適量”とその捉え方を考える。

2005年1月号

【特集】魚と食のあるべき多様性 〜“各種いろいろ”の健全性と豊かさ〜
●生物資源や文化の多様性の喪失が懸念されている。そもそも「多様性」とは何か? なぜ必要なのか? 本当 に縮減しているのか? 水産資源や食文化の多様性を保持する意義と、それらを踏まえた真に豊かな食生活の在り方を考える。

2004年12月号

【特集】水産物ネット販売の勝算 〜本当の勝負はこれから!〜
●ブロードバンドが普及し、インターネットの利用が当然のこととなった今日、これまでは伸び悩んでいた水産 業界における電子商取引(EC)も大きく躍進することが期待される。BtoB、BtoCの注目サイトから水産物ECの実例を取り上げ、その現状とポテン シャルを見る。

2004年11月号

【特集】つなぎ役の重責Part2 〜ニーズとシーズを結ぶ〜
● 産地と消費地が離れ、鮮度劣化が速く、漁獲量も不安定な水産物。需要と供給の仲を取り持つ存在が不可欠だが、情報インフラの発達や消費者志向の変化などに より、求められる仲立機能も変わってきている。漁村と都市、魚と人、技術シーズ(種)と開発ニーズの“つなぎ役”が果たすべき役割を考える。

2004年10月号

【特集】つなぎ役の重責Part1〜魚づ くりのかすがい〜
●つなぎ目、中継ぎ、つなぎ役。主役に躍り出る機会は少ないが、その存在なしに“ものづくり”は成しえな い。魚づくりにおいても然り。養殖生産の過程で活躍する様々な「つなぎ役」とその機能にスポットを当てる。

2004年9月号

【特集】水産物とミネラル 〜微量元素の適量と新たな可能性〜
● ミネラル(無機物)は、生体機能の維持や調節に欠かせない微量栄養素であり、ヒトにとって水産物はミネラルの重要な摂取源。最近では、ミネラルの新しい利 用方法の研究・実践も盛んだ。ヒトや魚にとってのミネラルとそのバランス、環境保全のための利用など、最新の知見を整理する。

2004年8月号

【特集】ゾーニングの理論と実践〜上手な 仕切り方〜
●禁煙・分煙など、私たちの日常でも身近になったゾーニング。使い方次第で大きな効果も悪影響ももたらすも のだけに、水産分野でのより上手な活用方法を考える。

2004年7月号

【特集】シルバー市場をどう捉えるか?〜 多様化する個性とニーズ〜
●世界一の速度で高齢化の進む日本社会。だが、今日の高齢層はこれまでのイメージとは違い、若々しく消費意 欲も旺盛、高齢層をターゲットとした産業の成長も目覚ましい。シルバー市場の現状と将来性を分析するとともに、事例を通じて魚食拡大の可能性を探る。

2004年6月号

【特集】水産版・捨てる技術!〜クリアす べき基準と望ましい姿〜
● 廃棄物の環境への排出をゼロにするための取り組みが様々な産業分野で始まっているが、まだ途半ば。生産性に寄与しない上、コストも手間もかかる。かといっ て、放置すればいずれ我が身にかえってくる。眼前にある使用済み物資の、現時点での望ましい処理方法と再資源化の道を考える。

2004年5月号

【特集】魚と光と色の関係〜刺激とシグナ ル〜
●我々が活動していくためには不可欠な“光”、光の波長によってもたらされる“色”。では、光線の届きにく い水中で生活する魚介類にとって、それらはどのような意味をもつのか? また、水産業の現場では、魚介類と光や色との関係をどう活かすことができるのか?

2004年4月号

【特集】小さいけれど大きな働き〜現場で 使える“新たな情報端末”〜
●ICタグ、データロガー、ハンディターミナルetc. 漁業や流通業あるいは調査研究において、小型・軽 量がゆえに“現場”で威力を発揮している最新の情報機器類の機能と使い勝手を紹介する。

2004年3月号

【特集】魚の物流を考える〜鮮度と情報を つなぐハード・ソフト〜
● 水産物の消費者価格に占める物流コストは大きい。生産地と消費地が離れていること、商品の鮮度劣化が早いことなどがその要因だろう。一方、多くの産業分野 では近年、IT化等によって情報管理や物流の効率化が急速に進み、それが商品価格や顧客サービスに反映されてきている。魚の物流システムの現状と問題点、 今後のあるべき姿を考える。

2004年2月号

【特集】地域密着に商機あり!〜元気印の 小売・卸・漁協〜
●グローバル化・ナショナル化の潮流のなか、あえて特定地域にこだわることで好業績を上げ、注目を集めてい る食品スーパーや生協、卸の新業態などがある。水産物についてはそれぞれ、どのような商品開発や品揃えがなされているのだろうか?

2004年1月号

【特集】河海を活かしたまちづくり〜命育 む“癒し”と食の空間〜
●地域の在り方をめぐって、農水産物とそれを育む環境への評価が高まっている。地元民のかけがえのない財産 として、都市生活者を惹きつける観光資源として、沿岸空間がもつ魅力とその活用方法は?


号数
特集の内容

2003年12月号

【特集】中国市場に切り込 む!〜世界市場に挑むPart2〜
●漁業生産量世界一の中国は、13億の人口を擁する世界最大の成長市場でもある。それゆえ、 日本の水産関係者のなかにも、今とは逆の、日本から中国市場への輸出が主流となる日を信ずる人は少なくない。では、そのリアリティは?

2003年11月号

【特集】世界市場に挑む Part1〜欧米・韓国編〜
●輸入水産物の攻勢に押される国内水産業界にあって、積極果敢に海外市場へ挑んでいる漁協や 企業もある。彼らは新たな市場にどんな可能性を見出し、どのような取り組みによって様々なハードルを乗り越えているのか? まずは欧米・韓国市場への進出 事例を中心に紹介する。

2003年10月号

【特集】一息入れる効用 〜メリハリと持続力の関係〜
●スピードや効率ばかりが重視されがちな昨今だが、生身の体には休息や気分転換も必要なは ず。休息の有る無しで、人や魚の生理状態、資源・環境・経営の持続性はどう変わるのか? それらを踏まえた“上手な休みの取り方”は?

2003年9月号

【特集】魚の名札 Part2〜“ピンとくる商品”となるには?〜
● 水産物を独自のブランド名で普及させるためには、特徴ある品質とわかりやすいネーミングが必要だ。消費者からみて魅力ある品質の実現と、ネーミングを含め たその訴求方法のポイントを実例から考える。他方、IT時代の商品管理に不可欠な生鮮水産物の共通コード化について、その現状を紹介する。

2003年8月号

【特集】魚の名札 Part1〜適正さとわかりやすさ〜
●JAS法改正に伴い、小売段階での魚名や産地の表示方法が改めて問われている。では、その 拠り所とされる学名や標準和名は誰によってどのように名付けられてきたのか? 消費者が求める“適正表示”と現実とのギャップは?

2003年7月号

【特集】魚と米〜組み合せの妙味〜
●魚という“素材”のみでの需要開拓には限界がある。魚介類とご飯の組み合せの素晴らしさを再確認し、すし や焼魚定食などの“製品”として訴えることで、新たな消費拡大につなげる。

2003年6月号

【特集】魚の1日 〜魚のことは魚に聞 く〜
●水面下で生活する魚たちの1日はどのようなものだろうか? 昼夜の行動の違いは? 摂餌に影響する要因 は? 最新の研究手法により明らかになってきた水産有用種の生理・生態に関わる知見を紹介する。

2003年5月号

【特集】場を変えて頑張ってます!〜新た な視点と変わらぬスタンス〜
●夢を追って関連業種へ転身した人、期せずして従来とは逆の立場に就いた人。彼らの奮闘ぶりを紹介しなが ら、水産・食品業界の様々な職種の機能を見つめ直す。

2003年4月号

【特集】境目の水産学 〜接触面の機能と パワー〜
●水生生物と環境水、川と海、海水と海底、水と空気etc. 界面や境界に見られる特徴的な現象とその機能 を整理し、水産分野での上手な利用法を考える。

2003年3月号

【特集】魚と酸素と二酸化炭素 〜エネル ギー循環の主役〜
●魚にとってもヒトにとっても不可欠な酸素と、これと密接な関係にある二酸化炭素。それぞれの長短所を整理 し、水産分野でのより上手な付きあい方を考える。

2003年2月号

【特集】ルールを変える!〜改革のあとさ き〜
●獲る漁業も養殖業も様々な制度やルールに支えられている。そのルールを変える必要に迫られたとき、関係者 はどのように考え、行動したのか? また、新たなルールは漁家経営や業界にどんな影響をもたらしたか? 国内外の実例に学ぶ。

2003年1月号

【特集】魚・水・食の10年未来図〜進む べき道と持つべきスキル〜
●つくり育てる漁業、資源管理型漁業、水圏環境、食の未来について、私たちはどうありたいか、あるべきか、 そのためには何をすればよいのか。10年先の望ましい姿と乗り越えるべき課題を考える。

2002年12月号

【特集】漁業セーフティーネットの再点 検〜“持続的経営”のための備え〜
●金融関係者などを中心に「セーフティーネット」についての議論が盛んである。では、沿岸漁業や養殖業のた めのセーフティーネットはどのように整備されているのだろうか? 経営資金や資産が短期に消失しかねないリスクに備えた、現行の諸システムを点検する。

2002年11月号

【特集】つくる漁業のトレーサビリティ 考〜過不足のない“魚の履歴書”とは?〜
●「安全・安心」を担保するには、生産・流通過程のどのような情報を開示すべきか? その実現にはどんな基 本戦略や周辺技術が必要なのか? 消費者も生産者も納得できる“履歴遡求システム”を考える。

2002年10月号

【特集】サバに学ぶ〜高級魚と大衆魚を分 けるもの〜
●大衆魚の代表格だったサバ。ところが今や、高級ブランドサバが登場する一方で、量販店の店頭には輸入サバ がずらり並んでいる。各地でサバ養殖も始まっている。その背景にあるものは? 生産管理、マーケティング、商品価値の関係を考える。

2002年9月号

【特集】魚の骨〜有効利用と食べやすさの 工夫〜
●魚自身が生育するには不可欠だが、魚食普及の観点からは厄介な存在の“骨”。その特徴を改めて整理し、ユ ニークな商品化事例を介して、“魚の骨”との付き合い方を考える。

2002年8月号

【特集】意味ある数字の求め方・読み方 Part2〜安全性と美味しさの指標〜
●鮮魚の微生物学的安全性の指標は? 卸売市場での評価にはどんなメッセージがこめられているか? 料理の 経験値を客観化すると?

2002年7月号

【特集】意味ある数字の求め方・読み方 Part1〜良い水、良い餌、良い色の指標〜
●水産現場で重視される様々な数値指標。では、個々のデータの求め方は確かだろうか? 意味のあるデータの 求め方と読み方を再点検する。まずは、DO、増肉係数、C/P比、肉色と体色。

2002年6月号

【特集】消費者に届く美味しさの伝え方〜 何をどこまで、どのように〜
●「安全・安心・美味しい」は、もはや衆知のフレーズ。では、より具体的に、消費者は魚に係わるどんな情報 をどこまで詳しく求めているのか? 魚を提供する側はそれを何処でどのように伝えるべきなのか?

2002年5月号

【特集】魚と藻の相性〜相互扶助のうま 味〜
●同じく水圏に生きる魚介類と藻類にはどんな相互作用があるのか?  魚介類にとっての藻類の餌料価値は? 魚と海藻を用いた料理のコツは?

2002年4月号

【特集】魚の睡眠・魚の麻酔〜休息とスト レス軽減〜
●人間にとっては生命維持に不可欠な睡眠。 では、魚にも我々と同じような睡眠や寝不足があるのだろうか?  また、我々は外科手術などの痛みを避けるために麻酔を用いるが、 例えば注射ワクチンを打つ魚への麻酔は、彼らにとっても有意義なのだろうか?  魚の睡眠と麻酔について考える。

2002年3月号

【特集】予報と統計の実際〜より正確に、 いち早く〜
●営漁計画や生産活動の拠り所ともなる様々な「予報」と「統計」。それぞれどんな手法・理論に基づいて行わ れ、どれほどの確度や特性、そして課題を有するものなのか? 水産分野の予報と統計の上手な利用法を考える。

2002年2月号

【特集】刺身魚にみる海外との新たな関 係〜川中からみた注目魚の需給〜
●本マグロ、トラフグ、ヒラメ・・・。その高級刺身商材としての垣根も、輸入攻勢によって揺れ始めている。 海外産地はどれだけの実力とポテンシャルを持つのか? 生産者と消費者をつなぐ川中の視点から現状を整理し、今後の展開を占う。

2002年1月号

【特集】魚への女性のまなざし〜生活者の 実感〜
●男性の視点で語られがちな水産の世界だが、魚の末端消費の鍵を握っているのはむしろ主婦などの女性であ る。彼女たちが抱く魚、そして水産業界の印象は? 一方、浜の女性たちの想いは?

2001年12月号

【特集】生物餌料における発想の転換 〜粗放と集約の見直し〜
●有用魚介類の種苗生産には未だ欠かせない生物餌料。とはいえ、その培養方法や仔魚への給餌方法に硬直・慣 習化している部分はないのだろうか? 新たな発想から従来法の弱点に挑む。

2001年11月号

【特集】閉鎖循環式養殖の成立条件 Part2 〜実存モデルの完成度〜
●国内外に実存する閉鎖循環式システムの用途、生物生産能力、汚濁負荷削減効果、経済性、社会的有用性は?

2001年10月号

【特集】閉鎖循環式養殖の成立条件 Part1 〜負荷削減か、経済性か?〜
●昨今何かと話題の閉鎖循環式陸上養殖。その技術開発はどのような目的や目標に沿って進められ、現時点でど れだけの実用性を備えているのか? まずは、システムの基本原理と、実験施設や水族館との共通点・相違点を検証する。

2001年9月号

【特集】魚と氷と水 〜美味しさを保つ冷たさ〜
●鮮魚流通には付き物の氷。では、魚の鮮度保持に本当に適した氷の形状や量、その元となる水の性状はどんな ものだろうか? それによって魚の歯ごたえや旨味、細菌数はどう変化するのか?  また、海の氷と水産資源の関係は?

2001年8月号

【特集】外食チェーンの魚 〜スケールメリットへの再挑戦〜
●進境著しいファミレス・居酒屋などの外食チェーン。そのメニュー作りにおいて魚介類はどれだけ重視されて いるのか? 外食産業が求める食材としての魚介類が備えるべき要件はいかに?

2001年7月号

【特集】付着に挑む 〜予防と除去の工夫〜
●網汚れに代表されるように、付着物による様々なへい害が水産業の現場にはある。一方、有用魚介類の貴重な 餌になったり、カキやアコヤ貝のようにそれ自体が利用される付着生物もある。多種多様な付着生物・付着物との上手な付き合い方を考える。

2001年6月号

【特集】魚の油・魚と脂 〜両刃の剣の使いよう〜
●豊富に含まれるDHAやEPAの予防医学的機能や、養殖魚のビタミン・エネルギー源などとして改めて注目 される魚油。しかし短所もある。その特性を最大限に発揮させる利用法は? また、油料理や油汚れと魚の相性は?

2001年5月号

【特集】輸入魚とどう付きあうか? Part2〜実務者の肉声〜
●前編で示されたように、国産魚と輸入魚の関係は、マクロに見れば「競合」と「補完」の両面を持つ。しか し、品目毎に現場を見渡せば、やはり何処も厳しい生き残り競争に晒されている。それぞれの実務者は現状をどう受け止め、どのように活路を切り開こうとして いるのか?

2001年4月号

【特集】輸入魚とどう付きあうか? Part1〜それぞれの正論〜
●食料自給や環境保全面から国内漁業の再評価が叫ばれる一方で、水産物はグローバルな貿易商品としての重要 な役割も持つ。JAS法改正で産地表示の明確化が図られる中、国内漁業と輸入水産物はそれぞれどのような機能を担うべきなのか?

2001年3月号

【特集】学習する魚〜何をどう生かす?〜
●広大な海洋や河川でも、狭隘な網生簀や養殖池の中でも、魚たちは様々な事柄を“学習”し行動している。対 する人間は、それらをどう学び、どう生かすことができるのか?

2001年2月号

【特集】21世紀の鮮魚への想い―消費地 編―〜安心・鮮度・利便性・食文化〜
●新たな世紀を迎え、日本人の食生活はどのように変わろうとしているのか? その中で消費者は鮮魚に何を求 めるのか? また、市場・小売業者はどんなメッセージを添えて鮮魚を提供していくのか?

2001年1月号

【特集】つくる漁業新世紀の選択〜美味し い理由を伝えたい!〜
● 時代の変化のうねりの中で、魚食に対するニーズも変容し多様化している。“最大公約数”的な課題抽出だけで新時代の活路は見出せない。個々の事業体として どこにポイントを絞り、どのように減り張りを利かせるのか? 実力産地・企業のトップに、それぞれの“21世紀戦略”を聞く。

2000年12月号

【特集】渓流釣りの前途〜新たなルールの 模索〜
●手近な娯楽の場として、また、淡水養殖魚の第2のマーケットとして注目され発展してきた渓流釣り。しかし 一方で、釣り人と魚の数のバランス、生態系への影響、管理コスト等々の問題点も顕在化してきている。果たしてその前途は?

2000年11月号

【特集】魚とにおい〜見えない品質〜
●魚に“におい”は付き物。ただし、魚嫌いの元凶の“生臭さ”もあれば、食欲をそそる香ばしい匂いもある。 それぞれの正体は? また、魚市場や加工場に課される魚臭対策とは?

2000年10月号

【特集】ブランド戦略の勝算〜幻想からの 脱却〜
●販売不振の打開策として、頻繁に登場する“ブランド化”。しかし、訴求対象や根拠が曖昧では単なるお題目 にすぎない。そもそもブランド化とはどのようなことか? それによって経済性はどう変わるのか? その前提条件は何か?

2000年9月号

【特集】魚を計るPart2 〜水の被膜 との戦い〜
● 水の中にいる魚の数や大きさを知るためには、一旦水から揚げて並べることができれば一番良い。しかし、広大な海洋を対象にしたり、バイオマスが一定以上に なると、それは不可能だ。また、取揚げての計数・計測では、魚の活力や鮮度が急速に失われるため迅速性が要求される。これら課題に挑んだアイデアと、それ を具現化したハード・ソフトの実力は?

2000年8月号

【特集】魚を計る Part1 〜正確さと手軽さのための工夫〜
●緻密な計数管理が漁家経営にも求められる時代。魚体重や尾数の把握はその基本だが、相手が水の中の生き物 だけに、これがなかなか厄介だ。魚の計数・計量をより正確に、より手軽に行うために開発された各種システムの実力はいかに?

2000年7月号

【特集】歯ごたえにこだわる〜美味しい刺 身の必要条件〜
●シコシコとした“歯ごたえ”は新鮮さの証であり、“うま味”とともに刺身やすしの美味しさを決定づける。 歯ごたえの善し悪しとは科学的にどのようなことか? 良い歯ごたえを維持するためのポイントは?

2000年6月号

【特集】魚を生かす“塩”
●明治以来の専売制度が廃止され、自由化と多様化の時代を迎えた“塩”。どんな塩をどう使えば、サカナの美 味しさはより引き立てられるのか? 塩と人との関わりは? また、魚介類の生理や成長に及ぼす塩類の影響は?

2000年5月号

【特集】お手軽ずし需要の行方〜すし市場 のビックバン〜
●第3次ブームといわれる回転ずし。 群雄割拠のテイクアウトずし、宅配ずし。いまや我が国の鮮魚需要の鍵を握るこれら消費シーンの実態は?今後は?そしてネタ魚に求められる要件とは?

2000年4月号

【特集】適正収容量の実相Part 2 両立へのヒント
●“環境にやさしい”が必要条件とすれば、十分条件は“経営として成り立つこと”であろう。魚病発生や生残 率、成長速度、そして経済性との相互関係を考える。

2000年3月号

【特集】適正収容量の実相 Part 1 確かな指標は何か?
●“環境にやさしい持続的な養殖生産”が時代の要請である。では、千差万別な開放系漁場において、どうやっ て生産・負荷量と自浄作用のバランスを見極めるのか?

2000年2月号

【特集】鮮魚ビジネス2000年構想  Part 2 川上編
●変容する消費者ニーズや物流に、産地はどう対応して行くのか? 国内外の主産地の戦略を聞く!

2000年1月号

【特集】鮮魚ビジネス2000年構想 Part 1 川下・川中編
●新たな時代を迎え、鮮魚の需給は何がどう変わるのか? 消費者は? 産地は? 物流は? まずは、不況知らずの鮮魚専門店と養殖インテグレーターが語る!

1999年12月号

【特集】産地の情報化戦略〜リアルタイム に無駄なく〜
●とかく情報化に立ち遅れているといわれる水産業界。しかし、コンピュータの普及、インターネットビジネス の拡大が急な今日、新しい動きも確かに現れてきている。情報化と養殖業、鮮魚流通とのかかわりを考える。

1999年11月号

【特集】種苗生産における微生物の利用〜 生物の相互作用をどう活かすか?〜
●自然界では大小様々な生命体が持ちつ持たれつの関係にあり、肉眼では捉え難い微小な生物が極めて重要な役 割を演じている。人為的に環境制御を行う種苗生産においても、微生物の積極利用で新たな可能性が開けてくる。

1999年10月号

【特集】観光地の魚食の行方〜求められる 説得力ある美味しさ〜
●余暇新時代と不況の狭間で、行楽地や温泉地における「食」の在り方が変わろうとしている。見てくれの綺麗 さよりも、実質の美味しさや楽しさがシビアに問われ始めた。漁業者や養魚家はどうすればビジネスチャンスとできるか?

1999年9月号

【特集】蓄養マグロの真価
●国際的な漁獲規制とは裏腹に、小売業界の熾烈な販売競争の下、日本人のマグロ好き・トロ好きは衰えを見せ ない。これを受けて急増する蓄養マグロは、一体どこでどのように生産されているのか? また消費地での実際の評価はどうなのか?

1999年8月号

【特集】欧州に学ぶもの
Part2 流通・政策編
●水産物の流通システム、漁業・養殖業の産業戦略、資源管理の手法…。昨今わが国でも議論百出のこれら課題 に対し、欧州ではどのような取り組みがなされているのだろうか? そしてそこから我々が学ぶべきこととは?

1999年7月号

【特集】欧州に学ぶもの
Part1 養殖技術編
●ノルウェーのサケ養殖に代表される欧州型養殖技術は、省力化やシステム化の面から世界をリードしていると 言われる。けれども多くの技術は、対象種や風土、時流によってその評価が違ってくるもの。日本の養殖が欧州から真に学ぶべき点は何か?

1999年6月号

【特集】魚を寄せる〜効率と持続性を両立 させるために〜
●経済行為としての漁業では“効率”が重視されてきたが、併せて“生態系の保全”が厳しく求められる時代を 迎えている。魚にも環境にもやさしく、しかも効率の良い管理型漁獲技術の開発の現状は?

1999年5月号

【特集】魚病対策新時代の到来〜治療から 予防へ〜
Part 2 ワクチンをより有効に使うには?
●“予防”主体の魚病対策を確立するには、ワクチンの特性をよく理解し、他の防疫手段と的確に組み合せて行 く必要がある。 ワクチン効果を低下させる要因は? 免疫賦活剤との関係は? そもそもワクチンが効かないケースでは? そして近い将来、実用化されるワクチンは?

1999年4月号

【特集】魚病対策新時代の到来〜治療から 予防へ〜
Part 1 なぜ今ワクチンか?
●マダイイリドウイルス感染症の予防ワクチンが、今春世界に先駆けて市販される。治療主体の魚病対策から脱 却し、養殖魚の評価をより高めて行くには、最新の防疫技術をどのように使いこなす必要があるのか?

1999年3月号

【特集】多様化する産直 Part2
〜個の限界と新たな共同〜
●さらなる鮮度感や“こだわり”を求める消費者ニーズが「産直」へ期待を寄せる。 生産者はどのような戦略とシステムで応えるべきか?

1999年2月号

【特集】“流れ”を生かす
〜速さと向きの選択〜
●有用魚介類の生残や成長と密接な関わりを持つ“流れ”。彼らはそれをどのように利用し、我々はどこまでそ の機能を把握しているのか?

1999年1月号

【特集】品質管理新時代の魚づくり (HACCP)
〜“美味しくて安心”な証を示せ!〜
●時代が新たな品質管理方式を生産者に求めている。欧米向けの水産加工ではすでに必須の“HACCP”。制 御し難い環境特性をもつ養殖生産においては、どのように具現化されるべきなのか?

1998年12月号

【特集】多様化する産直 Part1
〜つくり手と運び手の新たな連携〜
●“流通革新”とまで謳われた産直。その形態と機能は、時代の検証を経てどのように進化したのか?産地と消 費地のこだわりを結ぶ物流業界の目算は?

1998年11月号

【特集】つくる漁業と遊漁の関係
―海面編―〜魚・海・コストをどう分かち合うか?〜
●資源の維持にはそれ相応のコストがかかる時代。 釣りは大勢の人々が海辺や漁村の現状に触れる貴重な機会でもある。 資源と漁場を持続的に共有するため、そして地域活性化のために、釣りブームをどう活かすのか?

1998年10月号

【特集】つくる漁業と遊漁の関係
―内水面編―〜人・魚・環境をどう釣り合わせるか?〜
●空前の釣りブーム。しかし、魚は人間の都合で殖えてはくれない。 生態系保全の重要性も指摘されている。魚を殖やす技術をどのように遊漁に活用していくべきか?

1998年9月号

【特集】水を見つめ直す〜もっと大切に、 もっと上手に〜
●ごく身近でいてあまりに重要な水、しかし我々はその機能や特性を案外知らないでいる

1998年8月号

【特集1(座談会)】ポスト生餌時代の新 給餌技術〜目分量からカロリー計算へ〜
●“買い控え不況”の中、マイワシ資源の激減に続いて南米魚粉の確保も困難に! “定番商品”ブリの供給態勢を維持するために、今どのようなハードとソフトが求められているのか?

1998年7月号
(創刊号)

【創刊記念座談会】つくり売る漁業の21 世紀戦略〜時代を泳ぎぬくためのソフトとハード〜
●価格競争時代をリードしていたはずの流通・小売業界が深刻な失速状態に陥っている。もはや安いだけでは消 費者にアピールできない。メーカーである漁業者に、次代は何を求めているのか。それを実現するために今、何をなすべきか。

 
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